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【デモ中】 | 【6Y120M0】 |
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【新製品】 | 【インターフェイス】 |
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【背面】 | 【価格表】 |
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【ベンチマーク】 | 【早(速)い!】 |
8月のSerial ATAインターフェイスカードの登場から遅れること約4ヶ月、ようやく初の対応HDDがデビューを果たした。発売になったのはMaxtor製HDD「DiamondMax Plus 9」シリーズのSerial ATA対応120GBモデル「6Y120M0」。
ただし、販売を行っているUSER'S SIDE本店では「今回の製品はOEM版のためカードとセットでのみ販売する」としており、HDD単品での購入はできない。同店で最も安く入手できるのはPROMISE製Serial ATAインターフェイスカード「SATA150X2plus」とのセットで、この場合の実売価格は32,780円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
このHDDに関してはほかにも複数のショップに入荷していることが確認できているが、いずれもショップブランドPCの組み込み用として入ってきたものとのことで、単体販売は行っていない。
●外観に大きな変化なし
「DiamondMax Plus 9」のデータシートによれば、Serial ATA対応モデルとUltra ATA/133対応モデルではインターフェイス以外の仕様は共通しており、今回の「6Y120M0」は先に登場しているUltra ATA/133対応120GBモデル「6Y120P0」のインターフェイスのみが変更された製品といえる。主な仕様はディスク回転数が7,200rpm、バッファ容量が8MB、平均シークタイムが9ms、動作音量がアイドル時25dB、動作時35dBなど。
HDDの外観も従来製品と比べてインターフェイス形状が異なるほか、基板上にMarvell製Serial ATAブリッジチップを搭載するなどといった違いは見られるものの、全体の形状やラベルのデザインなどはとくに変更されておらず、パッと見ではこれがSerial ATA対応HDDだとは気付かない人もいるかもしれない。
●高速?なベンチマーク
しかし、150MB/sの転送速度を誇るSerial ATAインターフェイスに対応するだけにパフォーマンスはかなり高いものを持っているようで、同店が店頭で行っているHDBENCHによる動作デモでは、IBM製Ultra ATA/100対応HDD「Deskstar 120GXP」の80GBモデル「IC35L080AVVA07」(7,200rpm、バッファ2MB)に比べ「6Y120M0」が各テスト項目でおおむね2倍程度のスコアを叩き出している。テスト条件がすべて公開されているわけではないため、このベンチマーク結果はあくまで参考程度のものでしかないが、それでもSerial ATA対応HDDにハイパフォーマンスを期待していた人にとっては、まさに注目のデータと言えそうだ。
それだけに、今回HDD単品での販売が行われていないのは残念といえるが、まだSerial ATA対応環境が揃っていないという人ならこの入手チャンスを逃す手はないだろう。インターフェイスカードや対応マザーボードを先行して入手しているユーザーは、今後行われるであろうHDD単品での販売を待ったほうが無難かもしれない。
□DiamondMax Plus 9(Maxtor)
http://www.maxtor.com/en/documentation/data_sheets/diamondmax_plus_9_data_sheet.pdf
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【2002年11月9日】Promise純正のSerial ATA対応カードが登場、変換アダプタはなし
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20021109/etc.html#sata150
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020824/etc_xsata.html
| (Maxtor 6Y120M0) |
[撮影協力:USER'S SIDE本店]