2002年11月中旬から始まったメモリ価格の下落が止まらない。特に激しく値下がりしているのは現在主流のDDR SDRAM DIMMで、一部のモデルはついに過去の最安値を今週更新、さらにこの後もまだ下がるとの見込みが有力だ。
DDR SDRAMの中でもっとも値動きが激しいのは、PC2100とPC2700規格の製品。2002年11月をピークとしてみると、容量512MBのものはいずれも最安値が16,000円程度から10,000円程度へと下落、256MBでは8,000円程度が5,000円程度へと大きく下落している。特にPC2700は過去の最安値を更新し、256MBの製品では4,640円、512MBは9,150円を記録している(詳細は「メモリ最安値情報」参照のこと)。なお、通常在庫品のほかに、T-ZONE. PC DIYの限定特価品(50本のみ)の条件付きでPC2700 512MBの8,800円という9,000円割れの例もある。
各ショップの話によると、この値下がりでメモリの売れ行きも好調という。「512MBが1万円を切ったとたんにメモリの売れ行きが大きく伸び、先週までは1日あたり数十本だったのが今週末は200本以上売れた」と話すショップもあるほど。値下がりが激しい中で商品の回転スピードも増しているとなれば、各ショップ間での価格競争とも相まって、今後より値動きが活発化するのは必至だ。
半導体メーカーひしめく台湾が旧正月の休暇時期に入るとあって、そろそろ一時的な値動きの変化が起こる可能性もあるが、少なくとも来週までは仕入れ価格が確実に下がると見ているショップが多く、担当者は仕入れのタイミングや量の調整に神経を使っているようだ。
メモリの値動きは常に先が読めない水物であり、将来の底値を予想して買うことは難しい。現時点で言えるのは、少なくとも2003年1月はメモリ最安値ゾーンに突入したお買い得の時期である、ということだ。
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[撮影協力:ツクモParts王国]