【 2003年3月1日号 】
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• ASUSが未発表のCanterwood搭載マザーをカタログで公表
  

  4月頃にも投入されると見られているFSB 800MHz/デュアルチャネルDDR400サポートの「Canterwood」ことIntelのi875Pチップセットだが、現在配布中のASUSの月刊製品カタログ「ASUS WORLD」2003年3月版76ページに、早くもこのCanterwoodを搭載したSocket 478マザーボード「P4C800」の製品情報が掲載されている。Canterwoodは先週開催されたIDF（Intel Developer Forum）などでもその存在が明らかにされているものの、正式な製品発表はもちろんまだ行われていない。しかし、カタログにはマザーボードの写真から、対応CPUやAGP/PCI/DIMMのスロット構成、オンボードデバイスなどといった詳細な仕様まで掲載されており、いつ製品が登場してもおかしくないといった雰囲気を漂わせている。これだけで判断するのは早計だが、「P4C800」がCanterwood搭載マザーボードの第1弾となる可能性も十分にありそうだ。なお、このカタログは各ショップで無料配布中だ。 □ASUSTeK Computer（http://www.asus.com.tw/）

• SiS746FX搭載Socket Aマザーが登場、FSB 333MHz対応
  

  FSB 333MHz、DDR400、AGP 8XをサポートするSiSの新型チップセットSiS746FXを搭載した初のSocket Aマザーボード「746F Ultra-L（MS-6717）」がMSIから登場した。実売価格は9,800～11,480円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。SiS746FXは、搭載マザーボードが先週初めて登場したSiS746の上位モデルで、SiS746（FSB 266MHz/DDR333）を上回るFSB 333MHzやDDR400をサポートするのが主な特徴。ノースブリッジはUltra ATA/133、USB 2.0、6チャネル出力対応サウンドなどをサポートするSiS963Lを採用している。そのSiS746FXを搭載した「746F Ultra-L」は、目立った搭載機能は6チャネル出力対応サウンドやLANといった程度の非常にシンプルなマザーボードだが、新製品にも関わらず価格はかなり手ごろだ。パッケージに貼られているラベルにはBartonコアAthlon XPに対応する旨もうたわれている。対抗馬のApollo KT400やnForce2-STに遅れてのデビューとなったSiS746FXだが、搭載マザーボードが格安とあってコストパフォーマンス重視派を中心に注目を集めそうだ。 □746F Ultra-L（http://www.msi.com.tw/program/products/mainboard/mbd/pro_mbd_detail.php?UID=414&MODEL=MS-6717）

• キューブ系PC用の電源ファンサイレンサー発売、Shuttle製用
  

  一部のショップで先週展示されていた、オリオスペックとジューヌ・プランニングの共同開発によるShuttle製キューブ系自作PCキット対応電源ファン静粛化キット「RM-04A」が発売となった。実売価格は5,980円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。「RM-04A」はケース背面の電源ファンの位置に被せることでファンの騒音を抑えるアルミ製のカバーで、騒音を低減する効果があるという独自の「中敷き」を装備しているのが特徴。「中敷き」に貼られている吸音シートが音を吸収するほか、微妙に付けられた角度により上部の排気口の方向に音が反射しないようになっているという。ただし、「RM-04A」の装着によりケース内部の温度が1～2℃上昇するとされている点には要注意だ。なお、先週の時点ではSoltekのキューブ系自作PCキットにも対応するとされていたが、マニュアルに記載されている2月時点の対応確認機種はShuttleの製品のみとなっている。 □RM-04A（http://www.oliospec.com/seion/case.html#silencer）

• RADEON用のDVI - コンポーネント変換アダプタが発売に
  

  RADEONシリーズのビデオカードが持つDVI出力を、家庭用テレビなどで利用可能なコンポーネント出力に変換するというATI製アダプタ「HDTV Component Video Adapter」が発売となった。実売価格は6,480円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。ただし、「入荷直後に完売した」とのことで、現時点では残念ながら入手不可能となっている。「HDTV Component Video Adapter」で出力可能な映像信号は480i/480p/720p/1080iで、アスペクト比16:9での出力にも対応。アダプタ本体に映像信号やアスペクト比を選択できるディップスイッチが付いている。マニュアルには対応ビデオカードはRADEON 9700/9500シリーズ、ALL-IN-WONDER RADEON 8500/8500DV、RADEON 8500/8500LEとされているが、同店は「RADEON 9x00シリーズ用として入荷したもので、RADEON 8500などに対応したドライバは付属していない」としている。近日再入荷する予定があるほか、バリエーションモデルとしてVGA－コンポーネント変換モデルもあるので、購入を考えている人は同店に問い合わせてみるとよいだろう。 □HDTV Component Video Adapter（http://www.ati.com/products/pc/hdtvadapter/）

• GeForce FX搭載ビデオカードの予約開始、入荷は3月中旬？
  

  MSI製のGeForce FX 5800 Ultra搭載カード「FX5800 Ultra」のデモが複数ショップで行われて話題となる中、パソコンショップ アークではAOpen製GeForce FX 5800搭載カード「Aeolus FX5800-DV128」の予約受け付けをスタートさせている。入荷予定時期は3月中旬で、予価は45,800円。同店ではサンプル品や製品写真などの展示はしておらず、POPで予約受け付けを告知しているのみだが、GeForce FX搭載カードについては具体的な入荷時期や価格を未定とするショップが多いだけに注目されるところ。ちなみに、「Aeolus FX5800-DV128」が搭載するGeForce FX 5800は、GeForce FX 5800 Ultraの下位モデルで、コア/メモリクロックは400MHz/800MHz。なお、同店ではAlbatron製のGeForce FX搭載カードも同時期に入荷する予定としている。 □AOpen（http://www.aopen.com/）

• SCSI接続の内蔵型DVD-RAM/RW/RAMドライブがデビュー
  

  SCSI接続の環境にこだわりつつDVDの書き込み環境を整えたいと思っている人には朗報だ。日本パーソナルコンピューターから、珍しいSCSI接続の内蔵型DVDマルチドライブとして、DVD-RAM/RW/Rドライブ「JP-D501FB」が発売になったのだ。実売価格は42,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。ただし、SCSI版とはいっても、実際にはATAPI版ドライブにATAPI - SCSI変換アダプタを一体化した構成になっているだけのもので、ドライブユニットには松下電器製（Pansonic）、変換アダプタにはACARD製品の製品が利用されている。ドライブの仕様はDVD-RとDVD-RAM書き込みが各2倍速、DVD-RWが等倍速などで、松下電器のLF-D521JDとほぼ同じ。カートリッジタイプのDVD-RAMメディアが利用できる点も同じだ。付属ソフトは書き込みソフトのRecordNow DX4のみで簡素だが、SCSI接続にこだわっている人には見逃せない製品といえる。 □JP-D501FB（http://www.jpcltd.co.jp/d/dvd/jpd501fb.html）

• メモリ価格の下落止まらず、512MBは5,000円割れ突入
  

  先週に比べ全体的な値下がり傾向は弱まった感のあるメモリ価格だが、1日(土)はT-ZONE. PC DIY SHOPで、50本限定ながらPC2700 DDR SDRAM DIMMの512MBがなんと4,980円という破格値で販売された。同店では2日(日)も同価格/同個数で販売を行う予定という。今週のメモリ価格の傾向は、1日(土)時点のPC2700/PC2100 DDR SDRAM DIMM（CL2.5/512MB）の最安値がそれぞれ5,400円（先週比190円安）、5,470円（先週比120円安）と、先週からほぼ横ばいの状態で、これ以上は下がらないだろうとの見方をするショップも多い。底値まで待ち続けているという人も、そろそろ購入に踏み切ってもよいのかもしれない（詳細は「メモリ最安値情報」参照のこと）。

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