ASUSやEliteなどに続いて、AOpenからもデスクトップPC用のパーツが搭載可能な自作ノートPCキットが発売となった。実売価格は、i845PEチップセットとGeForce4 440 Goビデオチップ搭載の「1945PV」が89,800円~93,800円、i845GVチップセット搭載の「1945GV」が74,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
「1945PV」「1945GV」は、デスクトップPC用のパーツが搭載できることをウリとした自作ノートPCキット、いわゆるデスクノートPCとしては同社初となる製品。最近では自作ノートPCキットも珍しい存在ではなくなったが、多くの製品がSiS製チップセットを採用する中で、Intel製チップセットを採用した「1945PV」と「1945GV」は貴重な存在といえるだろう。
搭載可能なデスクトップPC用のパーツはSocket 478対応Pentium 4/Celeron(Pentium4 3.06GHzにも対応)と3.5インチHDD(最大120GB、7,200rpmタイプ対応)で、メモリはDDR SO-DIMM(スロット2本、最大1GB)が必要だ。ドライブ機器は、本体前面にDVD-ROM+CD-R/RWコンボドライブ(1945PV)またはCD-ROMドライブ(1945GV)、FDDを標準で内蔵している。そのほか、15インチ液晶パネル(1,024×768ドット)や日本語キーボード、タッチパッドを装備。電源は付属のファンレスタイプACアダプタを使用する。
そして、ビデオやサウンドの再生制御が可能な「スーパーDJ制御パネル」を装備するのも特徴のひとつ。本体左側面にある小さなボタンを押すと、前面左側に装備したパネルがゆっくりと開くというなかなか凝った作りになっており、パネル上には再生、停止などの操作ボタンのほか動作状態を表示する小型液晶画面を装備している。
ただし、付属の日本語マニュアルでCPUやHDDの取り付け方法が説明されていないのは少々気になるところ。BLESS 秋葉原本店によれば、HDDの取り付け時は裏面のカバーをすべて開ける必要があるとのことで、自作初心者や精密機器の分解は初めてという人には難度の高い製品といえそうだ。
□1945PV/1945GV(AOpen)
http://www.aopen.co.jp/products/nb/1945PV.htm
http://www.aopen.co.jp/products/nb/1945gv.htm
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| (AOpen 1945シリーズ) |
[撮影協力:高速電脳とパソコンCityパーツ館]