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【WD360GD】 | 【コネクタ部】 |
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【スペック表記シール】 | 【価格は2万円台】 |
Western DigitalからSerial ATAに対応した新シリーズHDD「Raptor」が発売となった。出回り始めたのは、36.7GBモデルの「WD360GD」。
同社初のSerial ATA対応HDDとなるこの製品は、ディスク回転数が10,000rpmと高速なのも注目点のひとつだ。実売価格は21,800円~24,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●102MB/sの内部転送速度
これまでに登場しているMaxtor、SeagateのSerial ATA対応HDDと、今回の「WD360GD」が大きく異なる点は、従来型(4ピン)とSerial ATA規格(15ピン)の両方の電源コネクタを装備している点だ。ただし、仕様ではSerial ATA規格の3.3Vは未使用になっており、4ピンコネクタと15ピンコネクタは電圧仕様などは同じで形状のみが異なるものと見られる。また、両方のコネクタに同時に電源ケーブルを接続することを禁止している点にも要注意だ。
主な仕様は、ディスク回転数が10,000rpm、最大内部転送速度が102MB/s、リード時平均シークタイムが5.2ms、バッファ容量が8MB。平均動作音量がアイドル時32dB、シーク時36dB。注目すべきはやはり速度面で、内部転送速度、シークタイムともに、これまで高速といわれてきたSeagateのSerial ATA対応HDD「ST3120023AS」を上回っており、高いパフォーマンスが期待できそうだ。
●容量の少なさが弱点
ただ、100GBを超える大容量HDDが主流となっている現在では、「WD360GD」の36.7GBという容量はあまりにも少なすぎ、ここは大きな弱点と言える。実売価格も高く、容量あたりのコストパフォーマンスで評価すると、とても一般ユーザーには手が出せない代物だ。
現時点の「Raptor」シリーズのラインナップはこの36.7GBモデルのみとなっており、今後さらなる大容量モデルの追加と低価格化に期待したいところだ。
□WD360GD(Western Digital)
http://www.wdc.com/en/products/WD360GD.asp
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| (Western Digital WD360GD) |
[撮影協力:高速電脳]