【 2003年6月14日号 】
Mini-ITX仕様のSocket 478マザー「LV-670」がデビュー
LV-670 LV-670
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 Socket 478マザーボードで初のMini-ITXフォームファクタ対応製品となるCOMMELL製「LV-670」が発売となった。実売価格は23,500円~23,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 これまで小型のSocket 478マザーボードは、17×22cm、17×19cmといったサイズが登場しているが、17×17cmサイズはこの「LV-670」が初めて。このサイズしか利用できないキューブ系やスリムタイプの小型PCケースのユーザーにとっては、待望の製品といえるだろう。

 ただ、やはり17×17cmサイズを実現するのはかなり厳しかったようで、基板の裏面にも部品を搭載したり、CMOSバックアップ用のボタン型電池がICHチップに重なっていたりと、部品配置には苦労の跡が見て取れる。AGPスロットがないのも仕方がないと言えるかもしれない。

 主な仕様は、チップセットがFSB 533MHzサポートのi845GV、スロット数がPCI×1、DIMM×1(最大1GB)、搭載機能がVGA、テレビ出力(S-Video、コンポジットビデオ)、サウンド、LAN、USB 2.0、IEEE 1394など。サウンド機能は同軸コネクタによるS/PDIF入出力に対応しており、1つのコネクタをジャンパで入力、出力のどちらで使うかを切り換えるようになっている。また、電源コネクタは一般的なPentium 4用マザーボードと同じATX電源コネクタ+ATX12Vコネクタの2コネクタ構成。一般的なMini-ITXケースではATX12V電源コネクタはついていないが、FREETECH GT-168A P4のように例外的にATX12Vを備えた製品も販売されている。

 ちなみに、i845GVチップセットは最新リビジョンのものが搭載されており、メモリの対応は従来のDDR266までではなく、DDR333まで対応可能となっている。スペック一覧を記した外箱のラベルとDIMMスロット側面のシールにも「DDR333」と記されている。

 マニュアルにはFSBクロックや電圧などの調節機能などに関する説明は一切なく、機能満載タイプに比べれば派手さはないが、唯一の17×17cmサイズのSocket 478マザーボードとなるだけに小型PCマニアの注目を集めることは間違いない。

□LV-670(COMMELL)
http://www.commell.com.tw/Product/SBC/LV-670.HTM
□関連記事
【2003年6月7日】Mini-ITX版のSocket 478マザーが近日発売、COMMELL製
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030607/etc.html#itxp4

 (COMMELL LV-670)

[撮影協力:SuperCOMコムサテライト3号店]


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