FSB 800MHzとデュアルチャネルDDR400をサポートするATIのSocket 478向けVGA機能統合型チップセット「RADEON 9100 IGP」を搭載した初のマザーボード「AXION 9100 IGP」がSapphireから登場した。実売価格は11,800円~12,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
「RADEON 9100 IGP」の特徴は内蔵VGA機能の性能の高さだ。DirectX 8.1サポートのハードウェアPixel Shader内蔵グラフィックスコアを搭載し(「AXION 9100 IGP」のパッケージには「On Chip RADEON 9200(RV280) DirectX 8.1 Core」の文字がある)、比較的高いグラフィックス性能を持つVGA機能統合型チップセットとして6月の発表当初から注目されていた。サウスブリッジは同社製の「IXP」シリーズで、ノースブリッジ-サウスブリッジ間の帯域幅は266MB/s(「A-Link」モード時)。
「AXION 9100 IGP」はmicroATXフォームファクタで、その内蔵VGA機能を利用してコンパクトなマシンを自作しようという場合にはもってこいといえるマザーボード。VGA以外の主な搭載機能は、サウンド、10Base-T/100Base-TX対応LAN、USB 2.0で、最近の製品としてはシンプルだが、標準でテレビ出力機能(コンポジットビデオ/S-Video端子付きブラケット付属)が使えるのは注目点のひとつといえるだろう。また、サウスブリッジチップには「IXP 150」を搭載しているのが確認できた。
スロット数はAGP×1、PCI×3、DIMM×2(最大2GB)。マニュアルでは、メモリスロットはモジュール1本使用時、または異なるメモリモジュールを2本使用した場合はシングルチャネルモードで動作するとしている。
RADEON 9200搭載ビデオカードの市場価格が8,000円~9,000円程度であることを考えると、「AXION 9100 IGP」のコストパフォーマンスはかなりの高いといえる。安価ながら必要十分なグラフィックス性能が期待できるとあって、今後VGA機能搭載マザーボードの定番的存在になるのかもしれない。
なお、T-ZONE. PC DIY SHOPで同マザーボードのデモを行っているので、そのパフォーマンスを体感してみたい人は足を運ぶといいだろう。
□RADEON 9100 IGP/IXP 150/IXP 200/IXP 250(ATI Technologies)
http://www.ati.com/products/radeon9100igp/
http://www.ati.com/companyinfo/press/2003/4667.html
□AXION 9100 IGP(Sapphire)
http://www.sapphiretech.com/mainboard/9100igp.asp
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【2003年9月13日】「アスース秋祭り」でATI新チップセット搭載マザーなどが展示
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20030913/etc_asusakil.html
| (Sapphire AXION 9100 IGP) |
[撮影協力:テクノハウス東映とT-ZONE. PC DIY SHOP]