独自構造のヒートシンクで電源とCPUの冷却を同時に行なうことにより高い静粛性を実現したというChenming製キューブ系自作PCキット「Fur Fusion」がクイックサンから登場した。販売されているのはi865G搭載Socket 478対応モデル「H865G」で、実売価格は38,799円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
「Fur Fusion」で高静粛性の要となっているのが、ファンレス電源と一体化したヒートシンク「4-in-1 Thermal Jet」。具体的には「CPU上のファンレスヒートシンクとヒートシンク付き電源をヒートパイプで結び、その間に9cm角ファンを取り付けて両者をまとめて冷却する」という仕組みになっている。搭載ファンはチップセットファンも含めて2基搭載しているが、CPUと電源冷却用のファンは比較的大型の9cmタイプのため、クイックサンのWebサイトでは動作音量29dB(Pentium 4 3.06GHz搭載時)と静粛性をアピールしている。キューブ系製品としては大容量の250W電源を搭載しているのも注目すべき点だ。
また、スクリューレスの拡張スロットや、IEEE 802.11g準拠の無線LANカードに対応したMini-PCIスロットを装備するのも特徴。筐体内にはケーブル状の専用アンテナが取り付け済みで、筐体底面のカバーを外してアクセスできるMini-PCIスロットにカードを増設すれば無線LAN機能が使用できる。同店はこの無線LANカードの入荷については未定としている。
主な仕様は、筐体サイズが幅206×高さ175×奥行き354mm、ドライブベイが5インチ×1、3.5インチ×1、3.5インチシャドウ×1、スロット数がAGP×1、PCI×1、Mini-PCI×1、DDR400対応DIMM×2(最大2GB)。VGA出力、5.1チャネル出力対応サウンド(S/PDIF入出力対応)、10Base-T/100Base-TX対応LAN、IEEE 1394などの機能を搭載している。
なお、この「Fur Fusion」シリーズにはi845GE搭載Socket 478対応モデル「H845G」やnForce2搭載Socket A対応モデル「HK7N」もラインナップされているが、これらの入荷予定は特に告知されていない。
□Fur Fusion(Chenming/クイックサン)
http://www.uneec.com/big5/product/product2_detail.asp?pid=48
http://www.quixun.co.jp/product/soho.shtml
| (Chenming/クイックサン Fur Fusion) |
[撮影協力:TSUKUMO eX.]