【 2004年3月6日号 】
Mini-ITX対応のソケット版Pentium Mマザーが発売に
60W ACアダプタが同梱、CFとPCカードスロット装備
LV-671MPやっと入荷
【LV-671MP】【やっと入荷】
裏側CPUソケット
【裏側】【CPUソケット】
I/Oコネクタ部CPUクーラー
【I/Oコネクタ部】【CPUクーラー】
CFスロット同梱品
【CFスロット】【同梱品】
 先週、組み込み向けのPentium Mオンボードマザーボードが発売されたばかりだが、今週はMini-ITXフォームファクタに対応したソケット版Pentium Mマザーボードが発売となった。メーカーはCOMMELLで、製品名は「LV-671MP」、実売価格は39,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

●通常ケースに装着可能

 組み込み向けの特殊形状を採用していた先週の「IP-4MTS2B」とは違い、通常のMini-ITX/microATXケースなどに格納できる「可能性がある」(詳細は後述)のが最大の特徴。チップセットはPentium M用では第一世代のi855GM+ICH4で、IP-4MTS2Bのi855GMEよりはビデオ機能などが劣るものの、USB 2.0やUltra ATA/100といった一般的なインターフェイス規格には対応している。

 メモリスロットはDDR DIMM×1でPC1600(DDR200)/PC2100(DDR266)対応、CPUソケットはデスクトップ用としては初登場のPentium M用ソケット「mPGA479M」で、2003年4月からノートPC用として販売されているソケット版Pentium Mが利用可能(OVERTOPでは1.4GHz/1.5GHz/1.6GHzの3種類を販売中。価格は23,762円~33,953円)。CPUが内蔵している省電力機能「SpeedStep」もサポートするという。また、Pentium Mはリテールパッケージ版でもCPUクーラーは付属しないが、このマザーボードにはファン付きタイプのCPUクーラーが同梱済み。対応クロックは「1700+ MHz」とされている。

●オンボード機能が豊富

 主なオンボードデバイスはVGA、光コネクタつきの6chサウンド、1000Base-T LANなどと必要十分で、拡張スロットはPCI×1+Mini-PCI×1+PCカードスロット×1+CFカードスロット×1とサイズの割には豊富。ただし、カードスロット類は基板裏面にあり、マザーボードをケースに装着した状態では出し入れできなくなるので注意が必要だ。

 また、COMMELLではMini-PCIスロットの代わりに「mini-AGP」スロットを搭載したバリエーションモデル「LV-671MA」もラインナップしている(3月中旬にテクノハウス東映に入荷予定。予価は約4万円)。

●それでもやや特殊な仕様

 なお、「Mini-ITXフォームファクタ」とはいうものの、細部では組み込み向けの仕様を色濃く残しているので注意が必要だ。まず問題になるのが基板裏面のPCカードスロットとCFスロットで、これらの厚みがあるため「既存のMini-ITXケースには格納できず、スペーサーを使って無理に格納しようとするとI/Oパネル部がずれてしまう」(OVERTOP)という(I/Oパネルのシールド板も付属しない)。さらに、電源入力が付属ACアダプタ(60W)を使う構造なのもハードルで、HDD電源もマザーボードを介して供給する構造のため、システム構成によっては電源供給が厳しくなる可能性も考えられる。

 ただし、これに関しては、ATX12Vの4ピンコネクタを使った電源入力も可能になっており、工夫次第では通常のATX電源を流用できる可能性もありそうだ。このほか、一部コネクタは特殊な小型仕様になっており、具体的にはセカンダリIDEコネクタが44ピンのシュリンク仕様に、FDDコネクタがフィルム型ケーブル用になっている。後者については専用のフィルム型ケーブルが付属してはいるものの、接続先のFDDは新品では出回っておらず、実際にFDDを利用するのは難しそうだ。

●Pentium Mが静音PCの新トレンドに?

 こうした特殊仕様の多い「LV-671MP」だが、価格面を含め、先週の「IP-4MTS2B」よりはハードルが低くなったのは確か。最大のハードルであるケースに関しても「現状では、アルミフレームを使った組み立て式ケース“Lubic”を使ってもらうといった解決策しかないが、格納できるケースも探している」(OVERTOP)という。

 静音/省電力志向のプラットフォームとしては、現在、C3ベースのEPIAシリーズが一般的だが、より性能の高いPentium Mベースの製品がやや高価ながらも登場しつつある。こうした製品が店頭に定着するかどうかはまだわからないが、静音/省電力志向のマシンが欲しい向きには要注目といえるだろう。

 なお、BLESS秋葉原本店によると、Mini-ITXケースでそのまま使えるバージョンの「LV-671MP」が3月中旬に入荷する予定で、これは80W ACアダプタ付属、CFスロットとPCカードが省略された仕様になっているという。予価は39,800円。

□LV-671(COMMELL)
http://www.commell.com.tw/Product/SBC/LV-671.HTM
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 (COMMELL LV-671MP)

[撮影協力: OVERTOP]


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