次世代メモリのDDR2 SDRAMを搭載したPC用DIMMが流通し始めた。販売開始となったのは、先日から店頭でサンプル展示が行われているCorsair製PC4300(DDR2 533) 512MBの「CM2X512-4300」と、玄人志向のPC3200(DDR2 400) 512MB「DDR2/400-512MB」。
実売価格は「CM2X512-4300」がUSER'S SIDE本店で29,800円、「DDR2/400-512MB」がTSUKUMO eX.で29,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
「CM2X512-4300」はUSER'S SIDE本店が2月から評価用のES品(Engeneering Sample)を店頭展示していたが、今回販売されたのは量産出荷された製品版。同店によると、実のところは特定顧客からの注文があり、先週の段階で受注販売というかたちですでに販売実績があるのだという。今週末にも店頭在庫用の製品が入荷したものの、これはすぐに完売した。製品の外観や仕様はサンプル展示された当時のものと同一。DIMMにはヒートスプレッダが装着されているため、メモリチップにどんなものが使われているのかは不明だ。
一方の「DDR2/400-512MB」は、バッファローが開発したエルピーダ製チップ(E5108AB-4C-E)搭載のDDR2 SDRAM DIMM。マザーボードメーカーと協力しての動作テストも完了しているという国産の最新DIMMで、今回は玄人志向ブランドでの先行販売というかたちになっている。TSUKUMO eX.で2月に店頭展示されたバッファローのDDR2 SDRAM DIMMはPC4300(DDR2 533)DIMMだったが、今回発売になったのはPC3200(DDR2 400)DIMM。先にオンラインでは同仕様の製品を約2週間前に99,800円で販売していたが、店頭販売では3分の1以下に値が下がっている。
DDR2 SDRAM DIMMはピンが現行DDR SDRAM DIMMとは非互換の240ピンになっていることもあり、今のところ一般には使い道がないというのが実状だが、次世代PC環境の一端が店頭で入手可能になったという点で意味は大きい。これに続いて他社のDIMMも今後徐々に流通することになりそうだ。
□XMS2(Corsair)
http://www.corsairmemory.com/corsair/xms2.html
□DDR2メモリモジュール(玄人志向)
http://www.kuroutoshikou.com/products/test/pc2-3200fset.html
□関連記事
【2004年2月21日】バッファローのDDR2 DIMM展示中、玄人志向が近日店頭販売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040221/etc_ddr2bf.html
【2004年2月14日】DDR2のPC用512MB DIMMサンプル品が展示中、Corsair製
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040214/etc.html#ddr2
| (Corsair製品) |
| (玄人志向製品) |
[撮影協力: USER'S SIDE本店とTSUKUMO eX.]