4倍速でのDVD+R DL記録に対応したNECの記録型DVDドライブ「ND-3500A」がついに登場、同ドライブを採用するアイ・オー・データ機器の製品が2モデル発売されたほか、バルク品も発売になっている。実売価格はアイ・オー・データ機器のATAPI接続内蔵モデル「DVR-ABN16W」が14,780円~16,800円、USB 2.0接続外付けモデル「DVR-iUN16W」が18,480円~20,800円、バルク品の「ND-3500A」が11,800円~13,618円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
「ND-3500A」はスペック面ではパイオニアの「DVR-A08-J」と互角のほぼドライブ。記録速度がDVD+R DL 4倍速、DVD±R 16倍速、DVD±RW 4倍速、CD-R 48倍速、CD-RW 24倍速、バッファ容量が2MBというスペックで、これらの数字はCD-R/RWの記録速度(「DVR-A08-J」はCD-R 32倍速、CD-RW 24倍速)を除いて両者で同じだ。
なお、現在店頭に並んでいるバルク品「ND-3500A」も「DVR-ABN16W」「DVR-iUN16W」も、DVD+R DL記録時におけるいわゆる“ROM化”機能の「ROM互換機能」を搭載している。“ROM化”機能に対応しているバルク品は、ユートビア出荷のものには同社のシールが貼られており、他社出荷のものでも「ND-3500A DVD+R DL自動ROM化設定モデル」と記されたシールが貼られている。
注目と言えるのが、6.6倍速から記録を始めるCAV方式を採用することで、記録速度の向上を実現している点だ。アイ・オー・データ機器によれば、8倍速対応のDVD+Rメディアに4.38GBのデータを記録するのに要する最短時間は5分58秒で、ZCLV方式採用の16倍速DVDドライブ(「DVR-A08-J」がこれに当てはまる)の7分19秒を上回るという。PC Watchが行なった「DVR-ABN16W」のテストでも、DVD-Rメディア使用時で6分36秒、DVD+Rメディア使用時で6分2秒というカタログスペックに近い結果が出ている。
現時点では16倍速対応のDVD±Rメディアは発売されておらず、16倍速での記録には同社推奨メディア(太陽誘電製8倍速DVD+Rメディア。他製品についてはWebサイトで後日案内予定としている)が必要となるものの、高速性を重視するのであれば狙い目の製品だろう。また4倍速DVD+R DLも未発売で、4倍速記録時には同社推奨メディア(三菱化学製2.4倍速メディア)が必要になる。
□ND-3500A(NEC)
http://www.nec.co.uk/DVD_RW_ND3500.aspx
□ND-3500A(ユートビア)
http://www.utobia.co.jp/frame/nd3500.html
□DVR-ABN16W/DVR-iUN16W(アイ・オー・データ機器)
http://www.iodata.jp/prod/storage/dvd/2004/dvr-abn16w/
http://www.iodata.jp/prod/storage/dvd/2004/dvr-iun16w/
□関連記事
【2004年8月7日】“ROM化”対応のNEC製4倍速DVD+R DLドライブの予約受付開始
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040807/etc_nd35apre.html
【2004年8月6日】アイ・オー、「DVR-ABN16W」ベンチマーク速報(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0806/iodata.htm
【2004年7月31日】4倍速DVD+R DLとDVD±R 16倍速書き込みのDVDドライブが登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040731/etc_dvra08.html
| (I-O DATA DVR-ABN16W) |
| (I-O DATA DVR-iUN16W) |
| (NEC ND-3500A) |
[撮影協力: BLESS秋葉原本店]