【 2004年10月9日号 】
Pentium M普及の火付け役?AOpenの廉価Pentium Mマザー登場
ようやく一般ユーザー向けの製品が発売、3万円弱の低価格
855GMEm-LFSついに入荷
【855GMEm-LFS】【ついに入荷】
同梱CPUファンオーバークロック可
【同梱CPUファン】【オーバークロック可】
クロック設定画面無音PCが作れる?
【クロック設定画面】【無音PCが作れる?】
 自作ユーザー待望の低価格Pentium Mマザーボード、AOpen「i855GMEm-LFS」が発売になった。CPUソケットはSocket 479Mで、フォームファクタはmicroATX。実売価格は29,780~29,923円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 自作市場でのPentium M普及の牽引役として、ショップの期待も大きいようだ。

●初の一般向け製品

 Pentium M対応マザーボードは、これまで「工業向けモデルの転用」というかたちでの販売が中心だったが、ようやく自作メジャーブランドの製品が発売されたことになる。価格やサポート面はもちろん、これまで少なかった「マニア向け機能」の充実など、期待できる面は多そうだ。

 デュアルGigabit Ethernet、IEEE 1394、Serial ATA II(RAID 0/1対応)、VGA、5.1チャネル出力対応サウンドといった豊富なデバイスを搭載する「i855GMEm-LFS」は、機能的には他のコンシューマ向けマザーボードとほぼ同レベル。microATXフォームファクタの基板はもちろん、I/Oパネル部のレイアウトも一般的と言えるものだ。

●3万円を割る価格

 そして多くの自作ユーザーにとって何より嬉しいのが、3万円を切るその価格だろう。これまでに登場しているSocket 479Mマザーボードは工業向けとされるものがほとんどで、価格も4万円以上が中心となっていて手が出しにくい印象があったが、低価格でコンシューマ向けと言えるこの「i855GMEm-LFS」がそうした従来の印象を払拭する存在となるのは間違いない。

 CPUはDothan/Baniasコア対応。AGP(4X対応)×1、PCI×3、DIMM×2(DDR333対応、最大2GB)の各スロットを装備している。付属品はI/Oシールド板、Serial ATAケーブル、Serial ATA電源ケーブル、CPUクーラーなど。

●AGPの仕様制限に注意

 ただし、AGPがチップセットの使用上4xまでで、NVIDIA製ビデオチップ搭載ビデオカードを利用する場合にはBIOSの設定が変更になるので要注意。動作確認済みのビデオカードはAOpenのWeb上で随時公開していくという。

 また、テクノハウス東映パソコンショップ アークによると、初回出荷分についてはSilentTekユーティリティソフトが同梱されていないため、Webからダウンロードする必要があるという。これを利用することで、SpeedStep対応となり、1MHz単位でのFSB変更、PC再起動不要でCPUクロック変更が可能になるという。


□i855GMEm-LFS(AOpen)
http://aopen.jp/products/mb/i855gmemlfs.html
http://swe.aopen.com.tw/testreport/mb/
□関連記事
【9月11日】AOpenの低価格Pentium Mマザーが展示中、予約も受付中
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20040911/etc_i855gme.html

 (AOpen i855GMEm-LFS)

[撮影協力: TSUKUMO eX.俺コンハウスパソコンハウス東映ドスパラ アキバ店]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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