10月上旬に登場したAOpenの低価格Pentium Mマザーボード「i855GMEm-LFS」やPentium Mの価格急落で、にわかに活気づき始めたPentium M関連製品だが、今週、廉価なPentium Mマザーボードが新たに発売になった。
発売になったのはDFIの「855GME-MGF」で、価格はi855GMEm-LFSをやや下回る28,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ただし、入荷したのはドスパラ秋葉原本店に少量のみで、入荷翌日の26日(火)夕方には完売、今のところ「次回入荷は未定」という。
「855GME-MGF」の採用チップセットはi855GME+6300ESB。microATXフォームファクタの基板にAGP 4Xスロット(1.5V専用)、PCI-Xスロット、1000Base-T LAN、IEEE 394、6chサウンド、VGAなどを搭載した比較的機能の豊富な製品で、通常のPCIスロットとDDR DIMMスロットも各2本ずつ用意されている。ただし、このほかの詳細については判っておらず、マニア向け設定機能の有無やSpeedStep対応の可否なども不明だ。
また、基板的には通常のmicroATXで、裏面に目立った突起物などもないが、一般的なマザーボードと異なり、I/Oパネルのシールド板が付属していないので取付け環境などによっては注意が必要になるだろう。このほかの主な付属品は、ごく簡単なスペックシートと専用CPUクーラー、Serial ATAケーブル、ドライバCDなど。
なお、同店ではサウスブリッジの6300ESBについて「入荷元からは“SiS製”と聞いている」と説明しているが、スペックシートにある仕様などから、「HanceRapids」の愛称で知られるIntel 6300ESBであるものと思われる。ちなみにこのスペックシートには「Hyper-Threading Ready」という記載もある。
次回入荷が不透明な点は残念だが、廉価マザーボードの選択肢が増えたのは嬉しいところ。他社製品の動向も含め、気になる向きも多いだろう。
□DFI
http://wwww.dfi.com.tw/
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| (DFI 855GME-MGF) |
[撮影協力: ドスパラ秋葉原本店]