【 2005年4月9日号 】
Pentium M用のSocket 478変換アダプタ「CT-479」が発売に
ASUS製の日本語パッケージ入り、価格は約6,000円
CT-479とクーラー基板
【CT-479とクーラー】【基板】
販売風景装着図
【販売風景】【装着図】
パッケージ変換ゲタ!!
【パッケージ】【変換ゲタ!!】
 Pentium MやCeleron MをSocket 478マザーボードで使用可能にする“ゲタ”として注目を集めていたASUSの「CT-479」がついに発売となった。実売価格は5,750円~6,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 同社代理店によるイベントや複数ショップでのデモや展示を経てようやく発売されたこの「CT-479」だが、製品仕様はこれまで明らかになっている内容からとくに変更はされていない。パッケージは日本語表記で、アダプタ本体にCPUクーラー、インストールガイドなどが同梱されている。

●使用方法は簡単

 使用方法は、Socket 478マザーボードのCPUソケットにアダプタを装着し、アダプタのCPUソケットにPentium MやCeleron M、そしてCPUクーラーを装着するだけというシンプルなもの。

 対応CPUクロックはBaniasコアCPUが1.3~1.7GHz、DothanコアCPUが1.5~2.26GHz、Celeron Mが1.2~1.7GHzで、低電圧版/超低電圧版Pentium Mは非対応。FSBは533MHzと400MHzをサポートし、基板上にはFSBを選択する3ピンジャンパ2基が用意されている。

 購入を考えている人にとって最も気になるのは、やはり動作環境に関する情報だろう。現時点で確実と言える対応マザーボードは、パッケージに記載されている推奨製品の同社製「P4P800SE」(i865PE)「P4P800-VM」(i864G)の2機種のほか、「P4C800-E Deluxe」(i875P)が最新BIOSで動作する。また、ASUSによると「P4P800-E Deluxe」(i865PE)と「P4GD1」(i915P)も対応BIOSを公開する予定があるという。

●BIOSに注意

 注意しなければならないのは、「CT-479」を使ってPentium Mを動作させるには、対応マザーボードを必ず先にBIOSを最新のものしておく必要があるということ。BIOS更新作業には当然のことながら、本来の対応CPUであるSocket 478対応Pentium 4が必要になるので、もしマザーボードだけ持っているという人はなんとかしてCPUを入手しなければならず、新たにショップから購入する場合ははじめから最新BIOSの状態になっている製品を購入しなければならない。この点に関しては、USER'S SIDE本店が最新BIOSに更新したマザーボードを販売する予定で、ZOA秋葉原本店では「CT-479」と対応マザーボードをセット購入した人には最新BIOSに更新するサービスを行っているので利用するといいだろう。

 なお、SpeedStepには対応しておらず、今後も対応予定はないとのこと。

 「CT-479」はややキワモノ的な印象もあるが、世代的に古いSocket 478マザーボードを最新の環境で有効活用できる点、最新のPentium M用チップセット搭載マザーボードを購入するより環境構築コストが安い点、Pentium Mを動作させるマザーボードの選択肢が増える点(i855GM/i915GM搭載Pentium M対応マザーボードにATXタイプは存在しない)などといった点でメリットがあり、大いに注目される製品。今後は同社がWebで公開していくという最新の対応情報はもちろん、“人柱”によるレポートも要チェックだ。

□CT-479(ASUSTeK Computer)
http://www.asus.com/products1.aspx?l1=3&l2=0&l3=0&modelmenu=0&share=txt/57
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 (ASUS CT-479)

[撮影協力:高速電脳パソコンショップ アークフェイス秋葉原本店]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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