自身が持つアクセスポイントを他ユーザーに開放するというユニークなスタイルのユーザー参加型公衆無線LANサービス「FON」に対応したIEEE 802.11b/g準拠無線LANアクセスポイント/ルータ「La Fonera」が発売になった。ツクモ各店の独占販売で実売価格は1,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
FONとは、ユーザーが自宅に設置したアクセスポイント「La Fonera」を他のユーザーに開放することで公衆無線LANを構築していくというスペイン発のプロジェクト。アクセスポイントを設置してADSLモデムなどに接続しておけば、他のユーザーがそのアクセスポイントを介してインターネットに接続できるという仕組みだ。もちろん、アクセスポイントを持つ自身も他ユーザーのアクセスポイントを使用することができる。
ユーザーの種類は、自身のアクセスポイントを無料で開放し、他ユーザーのアクセスポイントが無料で使用できる「Linus」、自身のアクセスポイントを有料で開放し、他ユーザーのアクセスポイントを有料で使用する「Bill」、アクセスポイントは提供せずに他ユーザーのアクセスポイントを有料で使用する「Alien」の3つ。
国内では現在はLinusのみが提供されており、Alienは2007年第1四半期を目標に提供する予定という。Billの提供は未定。使用開始に際しては、国内でサービスを展開するFON JapanのWebサイトでユーザー登録を行なう必要がある。
なお、「La Fonera」は開放用とプライベート用の2つのアクセスポイントを持っており、互いに遮断されているため、他ユーザーが自身のLAN内に侵入することはできなくなっている。九十九電機のFON紹介サイトには「La Fonera」の設定方法やセキュリティなどの詳細が掲載されているので、一度目を通しておくのがよいだろう。
ツクモケース王国は開放済みの「La Fonera」を店頭に展示中(FON登録ユーザーはアクセス可能)。また、TSUKUMO eX.が10日(日)にFONの店頭イベントを予定しているので、興味のある人は足を運んでみてはどうだろう。
□FON(FON Japan)
http://jp.fon.com/
□La Fonera/プレスリリース(九十九電機)
http://www.tsukumo.co.jp/fon/
http://www.tsukumo.co.jp/release/061204a.html
□関連記事
【2006年12月4日】「FON」が日本での本格展開を開始。エキサイトとの提携も
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/16406.html
| (AKIBA PC eArena) |
[撮影協力:ツクモ パソコン本店とTSUKUMO eX.]