まるでつり下げているような見た目でHDDを固定できるユニークな縦型HDDベイを備え、都合10台以上のHDDを装着できるアルミ製ATXタワーケース「AS Enclosure M4」がアビーから登場した。本体カラーはシルバーとブラックの2タイプで、実売価格は各38,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。電源は非搭載。
ユニークな特徴である縦型HDDベイは、ケース天板近く、電源の後部フレーム部分にある左右2本ずつのレールがその実体。HDDを取り付ける際は、まずHDDに付属の金属製マウンタ「HDDジョイントスペーサー」を4つつけ、これを介してレールにネジ止めする、という手順をとる。取り付けたHDDは、縦に固定されたまま並列になる形だ。レール内の好きな位置にHDDを固定するため、HDDの固定台数やHDD同士の間隔を自由に決められるのも特徴といえる。
なお、このユニークな縦型HDDベイだが、実はこのケースで採用されている同社の新しいHDDベイシステム「マルチレイアウトHDDベイシステム」を使ったもの。縦型HDDベイほど奇抜な見た目にはならないものの、よく見ると5インチベイや3.5インチベイにも前述のレールがついており、やはり「HDDジョイントスペーサー」などを利用することで、好きな間隔、台数でHDDを固定できるという特徴がある。HDDジョイントスペーサーは8個(HDD 2基分)が付属。今後、同社Webサイトで販売される予定の追加用HDDジョイントスペーサーを使えば、3.5インチシャドウベイと合わせて10基以上ものHDDの搭載が可能になる。
本体サイズは高さ429×幅199×奥行き539mm。ドライブベイ数は5インチ×4(1基は3.5インチベイと共用)、3.5インチシャドウ×7。ケースファンは前面と背面に120mmサイズ(1,000rpm)を各1基備えている。
3.5インチシャドウベイを7基備え、さらにマルチレイアウトHDDベイシステムによりHDDの搭載スペースを確保した「AS Enclosure M4」は、HDDを多く搭載したい人にとっては魅力的な製品だろう。E-ATXにも対応しており、サーバ用途にも応えられそうだ。
□AS Enclosure M4(アビー)
http://www.abee.co.jp/Product/AS_Enclosure/M4/
| (Abee AS Enclosureシリーズ) |
[撮影協力: T-ZONE. PC DIY SHOPとフェイス秋葉原本店とソフマップ1号店マルチメディア館]