NVIDIAのIONプラットフォームを採用した初のMini-ITXマザーボード。メーカーはZOTAC。 IONはCPUにIntelのAtomシリーズを、チップセットにNVIDIAのGeForce 9400M Gを使うNVIDIA提唱のPC用プラットフォーム。Atom標準の945GC/945GSEチップセットよりもチップセット内蔵GPUが強力で、そのうえPureVideo HDやCUDAもサポート。NVIDIA曰く「Intelの10倍のグラフィック性能がある」とされ、過去にAtom 230搭載機でのBlu-rayが再生デモ(CPU負荷40%前後)なども行われている。また、高い省電力性をうたう点も特長で、前述のBlu-ray再生デモでも25〜28W前後の消費電力となっていた。 今回発売された製品はファンレスモデルで、映像端子としてHDMI、DVI、VGAを備え、最大2画面の同時出力に対応しているのも特徴。主なスペックは、GPUクロックがコア450MHz、シェーダ1,100MHz、スロット数がMini PCI Express×1、DIMM×2(DDR2 667/800、最大8GB)、主な搭載機能がHDMI、DVI、VGA、Serial ATA(3ポート、RAID 0/1/0+1対応)、eSATA、HDオーディオ、PS/2(1ポート、キーボード用)。DIMMスロットが2本あり、デュアルチャネルアクセスができるのはメリットだが、半面、拡張スロットがMini PCI Expressしかないため、この点には注意が必要。 なお、姉妹モデルにはAtom 330や無線LAN機能(IEEE 802.11n準拠)を搭載、ACアダプタで動作する「IONITX-A-U」(予価3万円前後)などもラインナップされているが、こちらの入荷は「5月下旬ごろ」(ショップ)の見込みとのこと。また、IONに関してはAtom 330を搭載するショップブランドPCの店頭デモも開始されている。
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