【 2009年7月25日号 】
エンタープライズ向けのPCIe-SSDが入荷、実測リード700MB/s
ゲーマー向けも今後予定
 エンタープライズ向けの高速なPCI Express x4接続SSD「ioDrive」がオリオスペックにサンプル入荷、受注販売中だ。ベンチマークテストでは、シーケンシャルリード時のデータ転送速度は760MB/s超だという。メーカーはFusion-io(Fusion Multisystems)。

 実売価格は、SLCタイプの80GBモデルが525,000円、SLCタイプの160GBモデルが1,050,000円、MLCタイプの320GBモデルが1,942,500円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。同店では「国内代理店であるアスク経由で入荷する予定で、納期は3〜6週間」と説明。同店店頭にはデモ機材も用意してあり、「来店者が希望すれば、動作デモも実演できる(多忙な17〜19時は除く)」としている。

●1,000MBテストでも公称速度維持
 リード700MB/s

 ioDriveはPCI Expressカードタイプのエンタープライズ向けSSD。国内代理店のひとつである住商情報システムでは、データ転送速度がランダムリード時700MB/s、ランダムライト時600MB/s(160GBモデルの場合)、リードレイテンシ50μsといったスペックを公称している。

 また、サンプル品を入手したオリオスペックでは独自にベンチマークテストを実施、シーケンシャルリード時763MB/s、シーケンシャルライト時620.6MB/s、ランダムリード512KB時725.2MB/s、ランダムライト512KB時が559.4MB/sといった値を確認したとのこと(テストソフトは「CrystalDiskMark 2.2」、テストサイズは1,000MB)。5月に発売されたPhotoFastのPCIe SSD「G-Monster-PROMISE PCIe」は、同じ条件で速度が大きく落ちていたが、この製品ではほぼスペックどおりの性能を維持しているのが特徴だ。

 本体のデザインは、同じくPCI Express接続のPhotoFast製SSD「G-Monster-PROMISE PCIe」とは異なるコンパクトなもの。Low Profileサイズの基板の両面にメモリチップが搭載されており、表面にはコントローラーの冷却用と見られるヒートシンクが装着されている。OSはWindowsやRed Hat Enterprise Linux 4/5、SUSE Linux Enterprise Server 9/10の64bit版のみに対応する。

●ゲーマー向けモデルも予定

 なお、同社ではゲーマー向けのMLCフラッシュ搭載モデルも企画中という。「時期/価格とも未定な状態」(オリオスペック)だが、手の届く価格の高性能SSDとして期待したい製品といえそうだ。


□Fusion-io
http://www.fusionio.com/
□ioDrive(住商情報システム)
http://www.scs.co.jp/product/gaiyo/iodrive.html

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Fusion-io ioDrive

[撮影協力:オリオスペック]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。