【 2009年10月31日号 】
「DIY PC Expo 2009」開催、自作メーカー多数出展
兄貴が「AM3向け6コアは来年」アピール、6画面で8万匹インベーダー?
 IntelやAMD、NVIDIAをはじめ、ASUSやOCZ、Sapphire、WesternDigitalなど、多数のパーツメーカーが出展するイベント「DIY PC Expo 2009」が10月31日(土)と11月1日(日)に開催された。主催はDIY PC Expo実行委員会で、後援は株式会社アスク。

 場所はベルサール秋葉原(ブロックD2-[b3])で、1Fで展示会場、B1Fが展示と特価品販売、そして各種セミナー会場になっていた。

 初日となった31日(土)はAMDやNVIDIAがセッションを実施。会場の模様と2社のセッションの様子をお届けしよう。

 なお、11月1日(日)はIntelやマイクロソフトなどがセッションを実施している。こちらについては別記事を参照のこと。

□DIY PC Expo 2009
http://www.diypcexpo.jp/

  
 
兄貴が最新ロードマップ披露
「AM3用6コアCPUも来年」
NVIDIAはFermiをアピール
   
 

●AMDは最新ロードマップを披露、AM3用6コアCPUも来年に


DX11のテッセレータで作った階段

テッセレータをオフにしたところ
 AMDは「兄貴」こと土居憲太郎氏が登壇、最新ロードマップや同社製CPU/GPU搭載ノート、新旧ベンチマーク対決などを披露。変わり種として6画面出力のビデオカード「Radeon HD 5870 Eyefinity Edition」を利用した6画面Excel インベーダー(8万匹!)もデモしている。

 中でも注目できるのが新たに公開された最新ロードマップ。

 CPUのロードマップでは、2010年に6コアのデスクトップ版CPU「Thuban」(45nm)が登場、AM3で利用できることが明らかにされたほか、2011年には32nmの4コア(以上)のCPU「Zambezi」、GPU統合CPU「Llano」(4コア/32nm)「Ontario」(2コア/40nm)が登場するという。

 なお、チップセットに関しては2010年にSerial ATA 6Gbpsのサポートがあることを告知、USB 3.0やPCI Express 3.0についてはさらにそれより後、「2011年にあるのかないのか、現状では見えていない」と示された。ちなみに来年出るチップセット名は「RD890」とのこと。

 GPUに関しては、2011年には32nmの新GPUコア「N.Islands」も登場するという。

 このほかでは、Socket 939でAMD 785Gを搭載するASRockの変り種マザーボード「939A785GMH」を含めたSocket 939/AM3世代の比較ベンチマークを披露、「4年前のCPUと最新のチップセットが組み合わせられるのは競合にはないメリット」とアピールしつつ、最新世代での処理能力の高さを説明したほか、DirectX 11対応のベンチマークソフト「Unigine Heaven Benchmark」などを使ってのアピールなどが行われている。


 セッションの最後には日経WinPCの西村氏による「素朴な疑問」コーナーも実施。

 「コアやキャッシュが復活するACCって、話題づくりのためにわざとやってませんか?」や「(UVD2だけでなく)UVD1もWindows 7の高速化に使えるのか?」「3Dシステムはやらないの?」など、なかなか面白い質問をぶつけていた。

 ちなみに兄貴の答えは、それぞれ「そこまで計算してできてたら、すごい会社だと思うんですが(苦笑」「サポート外だが動いちゃってるみたいですねぇ」「計画はしている」といった具合。

□日経WinPC
http://pc.nikkeibp.co.jp/winpc/

□関連記事
【2009年10月26日】DirectX 11に対応した3Dベンチマークソフト「Unigine Heaven Benchmark」が公開 (窓の杜)
http://www.forest.impress.co.jp/docs/news/20091026_324468.html

●NVIDIAはFermiなどをアピール

 NVIDIAのセッションでは、やはりおなじみの福田氏が登壇。FermiのアーキテクチャやWindows 7で利用されるGPGPU技術、ゲームで利用される物理演算などを解説。

 Fermiの解説では内部のアーキテクチャや同社が「業界初」と説明する、超並列計算向けの開発環境「NVIDIA Nexus統合開発環境」なども紹介された。これはVisual Studioに統合して利用できるものという。

 また、セッション参加者全員に赤青メガネを配布、赤青画面で表示される3Dゲームを楽しむ、という一幕もあった。



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※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。