【 2009年12月26日号 】
AKIBA PC Hotline! 特別企画
年末特別企画 ショップ店員が振り返るこの1年 〜印象に残ったあのパーツ〜


  
印象パーツ その1
CPUやSSDなど
    
 

CPUやSSDの話など

 常に最新パーツに触れているアキバのPCパーツショップスタッフに、今年1年間で特に印象に残った製品を聞いてみた。

オーバークロッカーからの評価はかなり高かったですからね

 Core i7-920(D0)ですかね。オーバークロッカーからの評価はかなり高かったですからね。それにあわせて高クロックのメモリもかなり売れたので、影響は大きかったと思いますよ。OC向けメモリではエルピーダのHyperチップが定番になりましたね。今や各社高クロック品は、ほとんどがElpida Hyperチップ採用という状況になっていますから。あと、今年は極冷のデモを多く行ったこともあり、少しずつ極冷が広まりつつあるかなという感じはしましたね。AMDのTWKRのデモの時は、かなりの人が見に来てくれましたし、興味を持ってるユーザーも増えていると思いますよ。【OVERCLOCK WORKS店員Aさん】
 

こんなに早く浸透するとは

 DDR3メモリの普及ですね。LGA1156の登場で予想できたとはいえ、こんなに早く浸透するとは思いませんでした。DDR3メモリはX58マザーが出た時に少し出てたんですが、その後はあまり動きも無かったんで……。あと、LGA1156の登場で、DDR3メモリは2枚組セットが増えたんですが、その反面、X58向けのDDR3メモリ3枚組セットが仕入れにくくなったんですよね。メーカーや代理店がみんな2枚組に力を入れて、3枚組の在庫を切らしまして……。【ツクモパソコン本店店員Aさん】
 

EVGAのX58マザーボードが年間を通してかなりの数が売れましたね

 Linfield(LGA1156)が一番印象に残ってますね。期待はしていたんですが、期待に応えるような感じではなかったというか……。売れたものだと、EVGAのX58マザーボードが年間を通してかなりの数が売れましたね。今も問い合わせが多く、入荷待ちの人がいるくらいですよ。あと、今年からの流れとしてはメモリクーラーが売れるようになりましたね。手頃で買いやすい価格というのもありますが、種類もメーカーも選択肢がかなり増えましたからね。【OVERCLOCK WORKS店員Bさん】
 

AMDの45nmプロセスCPUが意外に優秀だった

 AMDの45nmプロセスCPUが意外に優秀だったのが個人的に印象に残ってますね。以前、AMDの65nm版CPUを使っていたのですが、それと比べるとかなり進化した感じがありますよ。あとはDDR2メモリの値上がりですかね。一時はDDR3メモリと価格が逆転したりと、大幅に値上がりしましたよね。来年に関しては、USB 3.0に期待しています。USB接続でも今の内蔵HDD並みの速度が出るようなので、なかなかよさそうですよね。【浜田電機店員Aさん】
 

NVIDIAよりも大躍進でしたし

 個人的な趣味で言えば、AMDがだいぶ伸びた年だったんじゃないですかね。CPUにしてもビデオカードにしても。CPUは、初代Phenomはイマイチだったんですが、Phenom IIになって省電力でパフォーマンスも上がりましたし、ビデオカードはNVIDIAよりも大躍進でしたし。まあ、ビデオカードの品不足は問題でしたが……。はやく普通に買えるようにしてくれと……。【T-ZONE. PC DIY SHOP店員Aさん】
 

売れ筋がRadeon一色

 今年の後半はRadeon系のビデオカードが非常に良く売れた年でしたね。5月のRadeon HD 4770に始まり、9月のHD 5870、10月のHD 5770、11月のHD 5970と、特にここ最近3ヶ月の間はビデオカードの売れ筋がRadeon一色になっていますね。逆に、NVIDIAはちょっと元気が無い1年だったので、来年は頑張ってもらいたいですね。【ZOA 秋葉原本店店員Aさん】
 

3D Visionは個人的には面白かったかなと

 DirectX 11/10.1対応ビデオカードですかね。Radeonはかなり高性能になって売れ行きも良かったんですが、目新しさという点ではちょっと弱い感じもしましたね。その点ではGeFoeceの3D Visionは個人的には面白かったかなと。実際に使ってみると近未来な感じがするんですよね。Blu-rayの方も3Dの規格が決まりましたし、定着化すると面白いことになるかもしれません。ちなみに、3D Visionは外国人にウケが良く、かなり売れましたよ。【パソコンショップ アーク店員Aさん】
 

パラレルが終わった年でもあるなぁ

 SSDが実用レベルになったなぁ、という印象が大きいですね。昨年までは「SSDってどうなの?」という法人さんが多かったんですが、今年は法人向けの組み込み案件でも普通にSSDが指定されてきたりして、定着した感があります。ストレージに関しては、パラレルSCSIやパラレルIDEが(流通量/売れ行きともに)もう終わったな、という感じで、パラレルが終わった年でもあるなぁと。あと、PCの価格低下はついに一線を超えちゃったなぁ、という感覚もありますね。【USER SIDE マルチ・スペース店員Aさん】
 

そういえばOCZのVertexも

 IntelのSSDが一番印象に残ったかな。結局数も一番売れましたしね。そういえばOCZのVertexも、発売直後は売り切れと再入荷を繰り返す凄い人気製品だったんですよね。ほかはメモリの値上がりですかね。年末には下がるかと思ったのですが、結局2倍以上に値上がりしたままになりましたから。長期間値上がりしたままというのは最近では珍しいですよね。【クレバリー インターネット館店員Aさん】
 

2TBをむちゃくちゃ販売しています

 今年もHDDの値下がりが目立ちましたね。去年の今頃は1TBモデルばかりを販売していましたが、今年はその倍の容量となる2TBをむちゃくちゃ販売しています。約1年で売れ筋HDDの容量が倍増えているって、よくよく考えると凄い事です。ただ、現段階の最大容量は2TBなので、来年はさすがに倍になってることはないと思いますよ(苦笑)。【ソフマップ 秋葉原 リユース総合館店員Aさん】
 

本当に直撃を食らって

 DDR2やフラッシュメモリの価格乱高下は凄かったですね。初めは下がり調子でいたのが、3月頃から上がり始め、今に至るという……、本当に直撃を食らって、仕入れる在庫数や売り上げも大分変わりましたからね。あとは、個人的なネタとして、自分の結婚でしょうか(笑)。【パソコンハウス東映店員Aさん】
 

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