【 2009年12月26日号 】
Windows Home Serverのイベント実施、最新「PP3」をアピール
窓辺ななみと改造バカのTwitter対談も
 Windows Home Server(以下WHS)の最新アップデートモジュール「Power Pack 3」(以下PP3)のリリースを記念したイベント「Windows 7×Windows Home Server Great Together Festa」が23日(水)にカフェ ソラーレ リナックスカフェ秋葉原店(ブロックD2-[e2])で実施された。

 メインテーマは、「Windows 7との連携機能が追加された」というPP3の紹介と、OSとの親和性が高いバックアップ機能やリモートアクセス、メディア共有の手軽さなどをウリとするWinodws Home Serverそのもののアピール。今のところ広く普及しているとは言い難いWindows Home Serverだが、会場はヘビーなWHSマニアで満員状態。各セッションの内容も、それを意識した濃いものだった。

 また、Twitterが大きく活用されていたのも興味深い点。Twitter上で会話スレッドをまとめるキーワード「ハッシュタグ」として「#WHSJPevent」を告知したほか、来場者プレゼントや会場実況、さらにはセッション内でTwitterを使った対談まで行われた。

  
PowerPack 3でWindows 7対応
   
 

●PowerPack 3でWindows 7対応
 WHSはもろもろ日本語化中?

 Windows Home Server PowerPack 3はWindows 7への対応をメインとするWHSの最新版。主なポイントはWindows 7のバックアップ機能への対応やライブラリ機能への対応、Media Centerへの連携強化など。

 個々のポイントはあまり大きなものではないが、米国で開発されたPP3を日本語化する上では、様々な問題があったそう。マイクロソフトの解説セッションでは、単なる誤訳の修正から、長すぎてウィンドウに収まらなかったために表現を短くした文章、訳語の統一など、様々な日本語化秘話が披露された。

 こうした「日本語化秘話」は、ユーザー作成のWHS用アドインソフト「AutoExit」「Lights-Out」の日本語化にかかわったWHS MVPの岡部氏と貞氏もそれぞれ披露。メーカーベース/ユーザーベースともに「日本語化」をテーマに様々な強化が進んでいる印象だ。

 なお、このWindows Home Server PowerPack 3は、従来のWHSユーザー向けにWindows Updateで無償配布中。また、今後、PP3適用済みメディアも発売する予定と説明された。

 また、PP3では(国内未発売の)Zune HDへの対応機能も新機能として搭載しているが、「意図的に削除しないで残してある」(マイクロソフト)とか。

 今後の展開に関してはマイクロソフト林氏が「PowerPack 4はあるかもしれないし、ないかもしれない。WHSの新バージョンがいつ出るか次第」「将来出る、WHSの新バージョンはWindows Server 2008 R2がベースの64bit版になり、いわゆるクラウド的なサービスも意識したものになるんじゃないか、と考えている」などとコメントしている。

□関連記事
【2009年4月25日】Windows Home Server PP2記念イベント開催、Windows 7は秋?
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20090425/etc_msev0.html


●ライター清水氏と高橋氏が活用法を解説


清水氏

高橋氏

改造しちゃえ

改造方針

HDDバックパネル

削られたB-CASカード

サーバ側

クライアント側
 「活用法」という観点ではWHSに詳しいライターの清水理史氏と、「改造バカ」でおなじみの高橋敏也氏が解説。

 清水氏は、HDD4台を格納できるAcerの小型WHSアプライアンス「Aspire easyStore H340」をベースに、8GBメモリや地デジチューナーまで搭載したホームサーバーの改造例を、高橋氏はCeleron 1.8GHz/メモリ512MBのオールドPCサーバをWHS用として使う活用法などを披露した。

 ちなみに清水氏の改造は、マザーボードをLGA775タイプ(Mini-ITX)に変更、仕様不明のHDDマウント基板のピン配置を独自に調査するなど、なかなか手間のかかったもの。自己責任が前提で、氏の改造例では貸与扱いになっているB-CASカードを改造する必要があり、しかも、かなり費用もかかる(本体と合わせて16万円弱かかったとか)など、実現するには難点が多いが「小さな家庭向けサーバ」というコンセプトは面白い改造ネタと言える。なお、このPC、ソフト面ではDiXiMのDTCP-IP配信ソフトも併用、録画したPCをDTCP-IP配信できる仕様としていた。


●キャンペーンも実施中

 なお、Windows Home Server関連では2009年12月4日(金)〜2010年5月16日(日)の期間に、DSP版Windows Home Server(英語版/日本語版)を購入した人に賞品をプレゼントをするというキャンペーンも実施中。購入者全員に“自作パソコン応援キャラクター”こと「窓辺ななみ」のオリジナル壁紙をプレゼント(応募者がダウンロード)するほか、抽選でPC周辺機器や「他では手に入らない」というプレミアムグッズをプレゼントするという。

 なお、応募するにはキャンペーンサイトでの登録が必要。

 このほか会場では、「Windows 7七味」がゲットできるWindows 7 Ultimateのキャンペーンや、777円のカクテルや7,777円のハンバーガーがあるヒルトン東京/名古屋でのコラボレーションキャンペーンなども告知されている。これらに関しては別記事を参照のこと。

□Windows Home Server Power Pack 3 リリース記念イベント
http://www.microsoft.com/japan/windows/products/winfamily/windowshomeserver/buy.mspx


次ページ→:Twitterを本格活用、 窓辺ななみと改造バカの対談も

□Windows Home Server
http://www.microsoft.com/japan/windows/products/winfamily/windowshomeserver/default.mspx

□関連記事
【2009年4月25日】Windows Home Server PP2記念イベント開催、Windows 7は秋?
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20090425/etc_msev0.html

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