【 2010年6月12日号 】
MPEG-4/AVCで録画できる地デジチューナーが発売に
 H.264(MPEG-4 AVC)形式で直接録画ができるデジタル放送対応キャプチャカード「GV-MVP/Xシリーズ」が発売された。発売モデルはダブルチューナーモデル「GV-MVP/XSW」と、シングルチューナーモデル「GV-MVP/XS」の2種類で、実売価格は前者が19,800円前後、後者が15,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 GV-MVP/XシリーズはPCI Express x1接続の地上/BS/110度CSデジタル対応キャプチャカードで、番組をH.264形式で録画できるのが最大の特徴。

 大半の地デジキャプチャ製品でMPEG-2 TS形式で録画され、H.264形式にするにはトランスコード処理が必要になるが、この製品ではハードウェアトランスコーダを搭載することで、H.264形式での直接録画が可能。低ビットレート(1.6Mbps)でも高画質で録画できるという「フルハイビジョン最大15倍録画」もウリとしている。

 搭載トランスコーダは富士通セミコンダクタ製「MB86H58」。H.264形式/HD画質での録画モードは「HR15」(ビットレート1.6Mbps)から「HR2」(同12Mbps)まで7種類で、このほかSD画質での「SR4」〜「SR24」(4種類)や、MPEG-2 TS形式での「DR」などが用意されている。ただし、H.264形式で録画した場合は、再トランスコードは不可能。

 高画質化機能としては、動きの多いシーンでも高画質を実現する「新VBRアルゴリズム」や、ブロックノイズを低減する「ブロックノイズフィルタ」、輪郭を補正して高画質化する「エッジ補正フィルタ」などを搭載。

 また、ダビング10や、録画番組のネットワーク配信(DTCP-IP対応)に対応するほか、製品を複数台組み合わせることによる最大8チャンネルの同時録画にも対応する。

□GV-MVP/XSW / GV-MVP/XS / ニュースリリース(アイ・オー・データ機器)
http://www.iodata.jp/product/tv/tidegi/gv-mvpxsw/
http://www.iodata.jp/product/tv/tidegi/gv-mvpxs/
http://www.iodata.jp/news/2010/newprod/gv-mvp_x.htm

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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100501/etc_sknet.html
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20081122/etc_leadtek.html

アイ・オー・データ GV-MVP/XSシリーズ

[撮影協力:ソフマップ 秋葉原 本館]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。