ワイヤレスHDMI出力機能を備えたユニークなGeForce GTX 460搭載ビデオカード。メーカーはGALAXY Microsystems。 この製品は、無線での1080p映像の伝送が可能なWHDI規格を採用、最大約30m離れたビデオカードとディスプレイとの間を、壁越しでも無線で接続できるというもの。無線の暗号化にはAES(256bit)が用いられている。 製品はビデオカード本体と、ディスプレイに接続するWHDIレシーバとで構成。ビデオカードの厚さは2スロットサイズで、ブラケット部には5基のアンテナ端子のほか、DisplayPortとDVIの2つの有線出力端子も用意されている。 付属のアンテナ(5本)はPCI接続の無線LANカードと同様のスリーブタイプ。ビデオカードにアンテナを装着すると、アンテナがブラケット部から大きく張り出す格好になるので、PCの後側にスペースを確保したりする必要もありそうだ。 また、無線接続時でもSLIや3D Visionといった機能も使用できる(3D Visionでは対応グラスなどが別途必要)。ただし、SLIについては「ソフトウェアSLIに限定される」(代理店のエムヴィケー)としている。 WHDIレシーバは小型の無線LANルータのようなデザインで、背面にHDMI出力端子が装備。付属のスタンドで縦置きすることも可能だ。電源は付属のACアダプタで供給する。 なお、ビデオカードはブラケット部には「将来のファームウェア更新用」(GALAXY)というmicroUSB端子も装備が装備されており、microUSBケーブルも付属している。同社によれば、レシーバもファームウェアの更新ができる設計だという。 ビデオカードのスペックは、搭載メモリがGDDR5 1GB(256bit)、クロックがGPU 675MHz、CUDA 1,350MHz、メモリ1,800MHz(データレート3,600MHz)。最大対応解像度が2,560×1,600ドット。外部電源端子は6ピンタイプが2基装備されている。 主な付属品はドライバ収録CD、DVI−VGA変換アダプタ、アンテナ(5本)、WHDIレシーバ、レシーバ用ACアダプタ、microUSBケーブル。
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