AMDの組み込み向けFusion APU「AMD Gシリーズ」のG-T40N(TDP 9W)を搭載した完成品PC。メーカーは中国Ilongで、OSは非搭載。 AMD Gシリーズはセットトップボックスやキオスク端末などの小型機器向けGPU統合プロセッサ。 他のFusionと同様に、DirectX 11対応GPUのRadeon HD 6000シリーズとDDR3メモリコントローラを内蔵し、PCI ExpressやHDMIなどのインターフェイスを持つといった高機能ながら、TDPが5〜18Wと低く抑えられているのが特徴。 現時点のラインナップは、最上位でデュアルコアのG-T56N(クロック1.65GHz、TDP 18W、Radeon HD 6320)から、最下位でシングルコアのG-T24L(クロック1GHz、TDP 5W、GPU非搭載)まで計10モデル。 今回の製品が搭載しているのは、ミドルクラスでデュアルコアのG-T40N(クロック1GHz、TDP 9W、Radeon HD 6290)。2次キャッシュ容量は1MB(512KB×2)で、メモリは低電圧版DDR3 1066に対応している。 なお、G-T40Nの標準クロックは1GHzだが、Windows上ではクロックが1.33GHzと表示されるのが確認できた。 この製品にはG-T40Nのほかメモリ4GB、HDD 320GB(2.5インチ)が搭載済み。ほぼ手のひらサイズの小型筐体にHDMI、VGA、1000Base-T LAN、eSATA、USB 2.0、5.1チャンネルサウンドといったインターフェイスが装備されているほか、内部にはPCI Express Mini Cardスロットもある。光学ドライブやカードリーダーは非搭載。 CPUクーラーや電源(36W ACアダプタ)はファンレス。ファンによる冷却システムはケースファン1基のみで、動作中はファンの高音がかすかに聞こえる程度。 また、システム全体の消費電力も低く、同店の計測によるとアイドル時で5〜6W、負荷時(Windowsエクスペリエンスインデックス計測時)で最大13Wだという。 □関連記事 【2月5日】AMDのGPU統合CPU「Fusion APU」搭載マザーが初登場 http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20110205/etc_amd.html
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