32nmプロセスで製造された初のAtom、「D2700」を搭載した初のMini-ITXマザーボード。メーカーはJetway。 Atom D2700は、コードネーム「Cedarview」で知られていたCPU。Atomでは初めて32nmプロセスで製造されたデュアルコア製品で、Hyper-Threadingにも対応、合計4スレッド実行できる。動作クロックはデスクトップ用Atomでは初めて2GHzを超えた2.13GHz。 主なスペックは、キャッシュ容量1MB。TDP10W、対応メモリはDDR3-800/1066(シングルチャネル/最大メモリ4GB)など。デスクトップ用Atomの従来モデル、D525(Pineviewコア)と比較するとクロックが1.8GHz→2.13GHzに強化、TDPが13W→10Wに減少、対応メモリも新たにDDR3-1066が追加されたことになる。 また、内蔵GPUもAtom D525と比べて強化された。 HDMIやDisplay Portがサポートされるようになり、デュアルディスプレイにも対応、GPUクロックも400MHzから640MHzに向上している。GPU名はAtom D525の「GMA3150」から「GMA3550」に変更された。Direct Xについては、Jetwayでは「Direct X 9対応」と表示しており、この点ではAtom D525と同じなよう。 32nm版Atomとしては、動作クロック1.86GHz/Hyper-Threading非対応の「D2500」も発表されている。 今回発売されたマザーボードは、このAtom D2700を搭載したMini-ITXマザーボード。 ファンレス仕様の製品で、メモリはDDR3-1066対応のSO-DIMMスロットを2本搭載、拡張スロットとしてはPCI×1本を備える。サウスブリッジはAtom D525でも利用されていたNM10で、Serial ATAは3Gbps対応×2本、USBインターフェイスはUSB 2.0対応×4(I/Oパネル部)がついている。画面出力コネクタはI/OパネルにHDMI×1とVGA×1が、さらにヘッダピンでLVDS×1があり、マニュアルには「HDMI+LVDS」などの設定ができる旨記載されているが、HDMIとVGAでデュアルディスプレイできるかどうかは不明。 このほかの搭載コネクタは2系統の1000Base-T LANや6chサウンド、PS/2など。なお、製品には後付け用の冷却ファンが付属しており、状況に応じてファン付きで使用するものと思われる。
□Atom D2700の製品資料(Intel) http://www.intel.com/content/www/us/en/processors/atom/atom-entry-level-desktops-brief.html http://ark.intel.com/ja/products/59683/Intel-Atom-Processor-D2700-%281M-Cache-2_13-GHz%29 □NC9KDL-2700(Jetway) http://www.jetway.com.tw/jp/Peripherals_view.asp?proname=NC9KDL-2700&productid=929 □関連記事 【2010年8月28日】DDR3対応Atomが初登場、クロックも向上 http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20100828/etc_gigabyte.html
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