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2011年10月14日
チップセットRAID 0はどこまで速度が出るのか試してみた -890GX+SB850(AMD)編-
前回Intel Z68チップセット機能のRAID 0でどこまで速度が出るのかお伝えしましたが、今回はAMD 890GX+SB850搭載のMSI 890GXM-G65を使用して、RAID 0でどこまで速度が出るのか試してみたいと思います。
使用SSDは前回同様Crucial m4 128GBです。
・テストに使用したPC
CPU:AMD Phenom II X6 1090T Black Edition
マザーボード:MSI 890GXM-G65
メモリ:PC3-10600 4GB×4
ビデオカード:GeForce GTX 460
起動ディスク:320GB HDD(SATAカード使用)
OS:Windows 7 Ultimate(64bit)
・前回のZ68(Intel)編はこちら
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/blog/archives/2011/10/raid_0_z68intel.html
サウスブリッジSB850のSATAポートは、6Gbps×6という構成(890GXM-G65の場合は内部×5+eSATA×1)。まずはSSD×1台で速度を測ってみました。右側はIntel Z68での数値です。
1ポート使用時はAMDチップセットの方が若干ランダムアクセスが速いので、RAIDの速度にも期待したいところ。この数値を基準に下記のデータを見てもらえればと思います。
SB850はSSD×2台で832MB/s
SB850にSSD×2台を接続した際の速度が左もの。下はZ68にSSD×2台を接続したものです。
SB850に接続した場合は、単体時の2倍とは行きませんでしたが、800MB/s超えとそこそこの速度が出ています。
Intel Z68のRAID 0は、単体のシーケンシャル性能×2倍の速度をしっかり引き出す凄まじい完成度なので、それと比べるのは酷だったりするんですけどね。Intelの方はRAID 0と比べるとSSD単体時の速度が出ていない感じなのですが……。
SB850の帯域自体は1GB/s?
続いてSSD×4台構成時の速度ですが、SSD×2台時と比較して200MB/sほどしか速度が伸びない結果に。
一応1GB/sは超えましたが、SSD×2台時と×4台時で速度が大きくはかわらないので、4台RAIDのメリットはあまりないかも。6Gbps対応ポートを多く持つチップセットだけにこの結果は残念です。
チップセット帯域の限界なのかチェックするため、Crucial Real SSD C300 256GBを2台追加して6台構成のRAID 0も計測してみました。
シーケンシャルライトは少し伸びましたが、SSD×4台とほぼ同じ1GB/s前後が最速値となっているので、帯域の上限値に達していそうです。
そういえば過去に今回使用したMSI 890GXM-G65にCrucial Real SSD C300 256GBを4台接続してRAID 0の速度を測ったことがありましたが、その時も1GB/sほどの速度でした。
以上の結果から、890GX+SB850の帯域は1GB/s前後のようです。RAID 0では思ったよりも速度が出ませんでしたが、SSD単体時は高い性能を発揮しているので、SSD単体使用がSB850には向いているのかもしれません。
なお、SB850の後継としては、AMD SB950やAMD A75が発売されています。後継モデルは帯域幅が拡張されているのか気になるところ。RAIDの性能も上がっているかもしれないので、機会があればまたチェックしてみたいと思います。
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【2011年10月6日】チップセットRAID 0でどこまで速度が出るか調べてみた -Z68(Intel)編-
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