忍者増田のレトロゲーム忍法帖

30年以上の歳月を経て、忍者増田がドンキーコングに挑む!

~ファミコン版ドンキーコング編 弐ノ巻~

 「ドンキーコング」の登場により、高額でパソコンを手に入れていた増田少年は、「ファミコンなんて買うもんか」と思いっきりスネたのであった。そんな衝撃を受けたタイトルを、30年以上経った今、久しぶりにプレイする。



「こりゃあスネるよな」と『ドンキーコング』のクオリティーを再確認

 今回、この連載の企画で久しぶりにファミコンの『ドンキーコング』をプレイさせてもらいましたが、やはり当時として素晴らしいクオリティーであったことを再確認しました。

 アーケード版と比べると、一部の演出と、2面目にあたる50mのステージがないだけで、やはり「こりゃあ当時のハナタレ小憎はスネるよな」と思ったでござるよ。

いざ、ドンキーコングに挑む!
『ドンキーコング』のタイトル画面。ひとり用かふたり用のモードと、ふたつの難易度を選べる。
1面。樽をジャンプしながら画面上部のレディを目指す。
オーバーオールのマリオの、後ろ姿がかわいい。
もちろんウラワザもある
1面の一段目奥の階段付近で下に十字ボタンを押す(はしごを降りる)と、はしごが無いにも関わらず画面下に降りていき、そのまま十字ボタンの下を押し続けると画面上からマリオが降りてくる。そうして最上段にたどり着いたら、普通にクリアすることも可能。うまくできればクリア時間短縮も。

 今プレイすると、ハンマーが思ったほど役に立たないなぁとか、レディの落とし物を拾うメリットがそんなに大きくないなぁとか、色々と思うところはあるでござるが、当時はそんなこと気にする余裕などなく、ただひたすら面クリ優先でプレイしていました。

 はい、実は拙者、アーケード版の『ドンキーコング』は一周できていませんでした。ゲームは好きだけど、そんなにうまい人ではないのでござる。

思ったより使えないハンマー。そういえばアーケード版でも拙者はあまりハンマーは使わなかったなあ。というか、使ってる余裕がなかったのかも。
こんな危険な場所まで行って取りたくないと思った、レディの落とし物ハンドバッグ。当時は無視してレディのとこまで行ってました。

 さて、アーケード版のドンキーコングが一周できなかった当時の増田少年。今回はファミコン版への挑戦だが、成長した今は最後までクリアできたのか? プレイング後編に続く。

 ※次回掲載は、11月15日(火)の予定です。


注釈

  1. 50mのステージ
    ファミコン版ではアーケード版の2面、50mのベルトコンベアステージがカットされて全3ステージの構成になっていた。他にもスタート時のデモや樽の挙動などの相違点がある。
  2. ハンマー(アイテム)
    敵や障害となる樽などを一定時間破壊できるようになるアイテム。ただ、取ってしまうとジャンプや梯子の上り下りが出来なくなるため、思ったより使いづらい部分もある。

(C)1981 Nintendo

増田厚(ペンネーム:忍者増田)

 茨城県生まれ。漫画『ゲームセンターあらし』や『マイコン電児ラン』の影響を受け、中学2年生のときにパソコンをいじり始める。東京の大学入学と同時に、パソコンゲーム誌『ログイン』にバイトとして採用され、6年間在籍。忍者装束を着て誌面に出る編集者として認知度が高まる。その後、家庭用ゲーム雑誌『週刊ファミ通』に3年在籍したあと、フリーライターとなる。現在はおもに、雑誌やWeb、攻略本などでゲームのレビュー記事や攻略記事を執筆しつつ、ゲーム以外のライティングも。得意なゲームは、『ポケモン』、『ウィザードリィ』、『サカつく』など。