パワレポ連動企画
SSDとHDDの実使用感をチェック
【SSDの買い方指南(5)】
(2014/9/9 12:05)
このコーナーでは、こだわりの自作PC専門誌「DOS/V POWER REPORT」の最新号と連動、同誌10月号の特集記事「損しないSSDの買い方」をほぼまるごと掲載する。
第五回目の今回は、SSDとHDDをメインドライブとして使用した際、使用感にどれだけの差があるのかを検証する。
なお、この特集が掲載されているDOS/V POWER REPORT 10月号は絶賛発売中。10月号では今回の特集のほか、売れ筋電源12モデルを比較・検証する「電源オールスターバトル」や、ドライブベイ用お役立ちアイテム 20選、髙橋敏也の改造バカ一台など、多数の記事が載っている。また、最新&定番のビデオカードを掲載した「最新&定番ビデオカード 140」が小冊子として付いてくるなど、盛りだくさんの内容だ。
- DOS/V POWER REPORT 2014年10月号 Special Edition -
メインドライブとしての差はどこにあるのか?
最新世代のHDDを突き放すSSDの性能
OS起動用のメインドライブとしてSSDを利用する最大のメリットは、処理速度の向上による快適な使用感にある。ここでは、OSやアプリの起動、ファイルのコピー時間が、HDDと比較して実際にどれぐらい速くなるのかを検証した。
OSやアプリの起動で圧倒的な差を見せ付けるSSD
SSDの最大の特徴は、ランダムアクセスがHDDとは比較にならないほど速いことにある。OSやアプリの起動がHDDよりも短かい時間で行なえるのは、この特徴によるところが大きい。実際に、Photoshop CCの起動時間の比較では、HDDが約16秒かかたのに対し、SSDはわずか4秒強ほどで起動を終えている。OS起動時間も同様だ。SSDは電源ONから20秒弱で起動を完了するが、HDDは、約32秒もの時間がかかっている。
一方でファイルのコピー時間は、思ったほどの差が付かなかった。SSDのほうが短時間でコピーを終えたが、HDDとの差は200秒ほどしかない。現在のHDDは、200MB/s前後のシーケンシャルライトを実現した製品が多い。ファイルコピー操作は、連続書き込みとなるためSSDとの差が縮まったのだと推測される。これらの結果からも、SSDはやはりOSやアプリの起動向きで、HDDは大型データの保管に向くという特性が分かる。
北川達也が占う!SDDの近未来
~今年後半以降の状況はこうなる~
・近未来予想1
TLCチップを採用したSSDが増加する
・近未来予想2
1TBなど大容量モデルのラインナップが増える
・近未来予想3
一般向けのNVMe対応SSDが登場する
今年後半のSSDのトレンドは、TLCチップを採用した製品の増加だ。TLCチップは、19nm以下のプロセスで製造した場合、ダイあたり128GBitの容量のNANDメモリを製造できる。その普及はSSDの大容量化と低価格化につながる。
実際、TLCチップを採用した低価格で大容量の製品を各社が現在開発中だ。これによって、1TBモデルをラインナップするメーカーも増加し、同時にさらなる低価格化が進む可能性がある。
性能面で注目したいのは、コンシューマ向けのNVMe対応SSDの登場である。OS起動などの問題があるため、自作PC市場向けに流通するかは不明だが、OEM向けには必ず登場するはずだ。
【検証環境】
CPU:Intel Corei 5-4460(3.2GHz)、マザーボード:ASRock Z97 Extreme6(Intel Z97)、メモリ:ADATA Technology XPG Gaming Series AX3U1600GC4G9-2G(PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×2)、グラフィックス機能:Intel Core i5-4460内蔵(Intel HD Graphics 4600)、OS:Windows 8.1 Enterprise 64bit 版、Windows 8.1の起動時間の計測方法:Greatis Software Bootracer Ver4.7を利用し、5回計測した値の平均、ファイルコピー:4KBのファイル2GB分と5MBのファイル1GB分、1GBのファイル一つの合計4GBのファイルをコピーした時間。ファイルは、RAMディスクから各ディスクにコピーした
[Text by 北川達也]
【DOS/V POWER REPORT 10月号は8月29日(金)発売】
★巻頭特集「損しないSSDの買い方」はもちろん、売れ筋電源を計12モデル比較する「電源オールスターバトル」、ドライブ用お役立ちアイテム 20選、髙橋敏也の改造バカ一台など、多数の記事を掲載
★ 紙版を買うと電子版(PDF)を無料ダウンロード可能
★ 紙版は小冊子「最新&定番ビデオカード 140」付き
★ 電子版は割安な税別926円
★ 電子版では小冊子の電子版も完全収録
【電子販売ショップ】
- Impress Japan(PDFで購入可能)
- http://www.impressjapan.jp/books/1114110108.php
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- http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00N3IJ8DQ/impresswatch-14-22/
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- Newsstand
- https://itunes.apple.com/jp/app/dos-v-power-report/id877524169?mt=8
- 雑誌オンライン
- http://www.zasshi-online.com/magazine/ProductDetail/?page=1&dcode=dosvpowerreport5140829
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