全国出張!自作PCまつり

CPUで輝く「金閣寺」が京都のご当地PCに、「春の自作PCまつり」レポート

~コピー機によるデコPCや、Windows 10向けPCのスペック解説など~

会場となったドスパラ京都店

 3月29日(日)、弊誌とDOS/V POWER REPORTの共同イベント「全国出張!春の自作PCまつり」の第3回を京都にて開催した。

 会場はドスパラ京都店 、主催はインプレス、後援はインテル、協賛はASUS JAPAN、岡谷エレクトロニクス、テックウインド。

 今回のイベントでは、"改造バカ"高橋敏也氏による恒例の「ご当地PC」を披露したほか、テクニカルライターの鈴木雅暢氏がインテルのCPU関連テクノロジーとそれぞれの特徴を語る「インテル最新CPU談義」を展開。

 加藤勝明氏は2015年夏のリリースが予告されているWindows 10を見越したスペックのPCを解説した。また、ASUSはUSB 3.1規格の紹介と、近日中に発売を予定しているUSB 3.1搭載マザーボードを予告。そして今回も弊誌編集長とライター陣、名物店員をまじえた座談会を行なった。

会場となったドスパラ京都店内の様子
イベント開始直前の会場。開始後しばらくすると、かなりの人数の立ち見が出ていた

 以下より、当日の模様をお伝えする。なお本イベントの様子はニコニコ生放送で中継されており、5日まではタイムシフト再生(詳細はこちら)が可能。

 Intel Club Extremeへの登録を行なえば、ニコ生限定プレゼント付き(NUC/SSD)のアンケートに応募できる。応募には放送中、各セッションの最後に表示されるキーワードの入力が必要だ。

今回の「ご当地PC」は金閣寺CPUで豪華に装飾

「金閣寺的なPC」堂々たる外観。ちなみに高橋氏が修学旅行で京都を訪れた際は、昭和60年代に行なわれた「昭和大修復」直前の時期で現在のような姿の金閣寺を見ることはできなかったという

 今回のご当地PCのモチーフは、寺社仏閣の立ち並ぶ古都・京都の中でも世界的に有名な「金閣寺」。

 基底部と壁面にマザーボードを合計5枚用いて、4面あるうちの1面を稼働させている。屋根の部分には前回も活躍した和紙を採用。「たまたま2、300枚余っていた」CPUを装飾として使った。なお装飾用CPUはヒートスプレッダを取り外した状態になっているが、すべて動作可能だという。

 稼働部分のマザーボードはASUSのJ1800I-C。中央に取り付けられた金色の大きなヒートシンクが特徴的だ。

 なお「金閣寺的なPC」製作の様子は、DOS/V POWER REPORT 5月号に掲載中だ。

[プレゼン資料はこちら]

高橋敏也氏
今回のご当地PCのテーマは金閣寺
壁面に使用したマザーボードはASUSの「J1800I-C」
J1800I-Cの特徴
製作は難航しつつもなんとか完成
装飾にCPUを使用
側面
内側
Windows 10 Technical Previewを入れて動かしてみたところ

現行のインテル製CPUやWindows 10用PCの解説も実施

テクニカルライターの鈴木雅暢氏
Haswell世代のCPU解説を行なった
Ivy BridgeとHaswellの比較
Xeonの現行ラインナップを含めたおすすめモデルの紹介もあった

 鈴木雅暢氏のセッションでは、インテルがラインナップしている現行モデルのCPUについて、技術的な説明も交えつつ解説。

 Haswellの特徴や旧世代CPUとのベンチマーク結果比較、CPU選びの際に押さえておきたいポイントなどを話した。また、Xeonを含む全ての現行インテル製CPUのうち、ライター陣がおすすめするモデルを紹介する一幕もあった。

[プレゼン資料はこちら]

加藤勝明氏
予算10万円でWindows 10用PCを組むというお題
パーツ構成。セッションではこのパーツを選んだ根拠も語られた
ゲーム用途も視野に入れている

 Windows 10世代に向けたPCを紹介した加藤勝明氏は、現在配布中のTechnical Preview版Windows 10の運用や必要スペックを踏まえたパーツ選びについて説明した。

 セッションの中で、ゲーミング用途で使う場合の追加パーツについても言及し、実際にパーツを追加して、最新タイトル「Battlefield Hardline」の動作実演を行なっていた。

[プレゼン資料はこちら]

ASUSはUSB 3.1の高速転送をアピールコピー機で作る「デコPCパーツ」も

ASUS JAPAN コンシューマ事業部アカウントマネージャーの海野洋一氏
セッション内容
グローバルでも数台しかないというUSB 3.1の計測用SSD
デコレーションPCパーツの作り方も披露した
デコPCパーツ
デコPCパーツ

 メーカーのセッションとしては、ASUSが参加した。USB 3.1の規格上実現可能な転送速度の解説と、現状で用意可能な環境で計測したUSB 3.1の速度計測結果を発表したほか、PCパーツへのデコレーションを行なう斬新な発想のプレゼンも行なった。

 USB 3.1を搭載するマザーボードとしては、オンボードでUSB 3.1ポートを備えた「X99 Pro USB 3.1」と、拡張カードが付属する「Rampage V Extreme U31」を紹介。いずれも日本では未発表だが、近日中には発売できるよう準備を進めているという。

 また、興味深かったのは、展示されたデコPCパーツの製作方法。会場で展示されたのは、かわいい柄のシートでデコられたマザーボードやビデオカードだったが、これらはまず、マザーボードやビデオカードをコピー機で「複写」して型紙を作成。型紙に合わせてカッティングシートを切り抜いたものという。

 「デコパーツ」というのはなかなか作成が難しいイメージがあるが、こうしたやり方であれば、比較的手軽(?)にデコパーツを作れそうだ。

[プレゼン資料はこちら]

恒例のじゃんけん大会や座談会も実施次回は仙台!

 このほか、イベントの様子は下記の通り。各セッションの合間には、NUCやSSDなどを賞品としたじゃんけん大会などを実施した。

 そして、イベントの最後に発表されたのが、次回の「自作PCまつり」開催地。

 場所は仙台で、お店はTWOTOP仙台店。開催日は25日(土)。詳細は決まり次第告知予定だ。

 なお、次回もニコニコ生放送を実施予定。事前のタイムシフト予約もこちらで受付中だ。

[座談会のプレゼン資料はこちら]

自作PCにまつわるお題について語る座談会の様子
豪華賞品が当たるじゃんけん大会も盛り上がった
次回の開催地は仙台

(鈴木 光太郎)