全国出張!自作PCまつり

「美ら海」を再現した改造バカ渾身の「水没PC」登場!
世代別PCの性能比較やWindows 10、最新CPUやゲーミングマザーも解説

~自作PCまつり in 沖縄 イベントレポート~

会場となったグッドウィル那覇新都心店

 AKIBA PC Hotline!とDOS/V POWER REPORTは、共同イベント「全国出張!秋の自作PCまつり in 那覇」を9月26日に開催した。会場はグッドウィル那覇新都心店。主催はインプレス。後援はインテル、協賛はASUS、テックウインド、マイクロソフト。

売り場の様子。Intel Club Extremeのキャンペーンも実施
当日は自作PC教室も併催しました

 今回実施したセッションの主な内容は、インテルによる最新製品の技術説明、テクニカルライターの高橋敏也氏による"ご当地PC"の公開、加藤勝明氏の新旧Coreプロセッサ比較、Windows 10ゲーミングの紹介、ASUS製マザーボード選びの解説など。

 もちろん、SSDやCompute Stickなど豪華賞品が当たる、来場者限定のじゃんけん大会は今回も実施した。

 当日の模様は、ニコ生中継のタイムシフト視聴で10月3日(土) 23時59分まで視聴可能。Intel Club Extremeに会員登録の上、中継で表示されるキーワードを入力すると、ニコ生限定プレゼント付きのアンケートに応募できる。

ご当地PC、今回のテーマは「美ら海」。PCごと樹脂に沈める荒業でWindows 10も安定動作

高橋敏也氏

 高橋敏也氏のセッションでは、沖縄の"美ら海"をテーマにした「美ら海PC」を披露。

 透明度の高い美しい海を表現するためにケース部分も透明にしている。

沖縄ご当地PCコンセプト決定までの成り行き

 半球形の透明な容器にNUCから取り出したPC部分を配置し、あらかじめインターフェース類のケーブルを接続した状態で防湿絶縁樹脂に沈めた。プロセッサの冷却には金属製の棒を設置し、固まった樹脂の上に露出させる。この上から冷水を流し込み、クーラントとする仕組みだ。

美ら海を再現したという沖縄ご当地PC

「何を隠そう、この冷水こそが沖縄の海水、美ら海です。さっき汲んできました。前回の道後温泉PC同様、クーラントを別の海の水とすることで、ほかの土地のPCとしてもお使いいただける汎用性を確保しました」(高橋氏)

LEDを内蔵したことで多様な雰囲気の海を再現することができる
クーラントの廃棄も簡単

 なおご当地PCの水冷に関しては前回えらい目に遭ったので特に気を遣ったという。

"Skylake徹底解剖"の様相を呈したインテルセッション

牧野拓也氏

 インテルのセッションは、本イベントでもすっかりお馴染みとなった株式会社インテル 技術本部フィールドアプリケーションエンジニアの牧野拓也氏による、Skylakeの技術解説を中心に展開した。

第6世代プロセッサーSkylakeの技術解説

 具体的には、14nmプロセスに基づいた製品開発に関する解説を行なった。Intel Tick-Tockモデルの説明に始まり、Skylakeの方向性やSkylakeアーキテクチャに含まれる技術マップを披露。この中で、Skylakeでコプ上させた拡張性と省電力性、OC性能および機能の向上をアピールしている。

14nmプロセスを始め、製品開発に関する説明
新プロセッサの深いところまで解説
オーバークロックへの取り組み
NUCやStick PCを紹介
NVMeとデータセンターグレードで優位に立つSSD

 このほか、スティック型PC「Compute Stick」やNVMe接続の超高速SSD「750」シリーズ、NUCについても言及し、インテルの現行製品について広くアピールしている。

新旧プラットフォームを比較

加藤勝明氏

 加藤勝明氏のセッションでは、Skylakeと旧アーキテクチャのSandy BridgeとCore 2の比較ベンチマークを行なった。比較に使用したCPUは、「Core 2 Duo E6600」(Merom、2006年)、「Core i7-2600K」(Sandy Bridge、2011年)、「Core i7-6700K」(Skylake、2015年)の3つ。特にSandy Bridgeは4年前のCPUではあるが、ニコ生のコメントには現役で使っているユーザーもおり、比較結果に注目が集まっていた。

2006~2007年の定番構成
2011年のよくある構成
2015年の新世代構成
当時の定番「Core 2 Duo E6600」
今でも使用者の多い「Core i7-2600K」
最新CPU「Core i7-6700K」
各世代の使用パーツを紹介。
各世代のパーツ解説。2006~2007年のマザーボードの色が懐かしい
勢揃いした世代別PC
2006~2007年頃の定番
2011年のよくある構成
最新パーツ満載の新世代構成

 結果としては、Sandy BridgeがSkylakeに迫る性能を引き出し、来場者を驚かせた。ただ、電力消費やメモリの兼ね合いなどでボトルネックとなっている部分もあり、新しいプラットフォームの方がボトルネックが少ないという結論に至っている。

CINEBENCH R15
動画の書き出し時間
PCMark8
消費電力
FF14ベンチマーク
ウィッチャー3 ワイルドハント
CrystalDiskMark
各世代にGTX 960を追加した際のウィッチャー3の比較
各世代にSSD750を追加した際のCrystalDiskMark
最新のパーツの性能を発揮するには最新のプラットフォームが必要

マイクロソフトはWindow 10の新ブラウザ「Edge」をアピール

嶋内愛氏

 マイクロソフトのセッションでは、Windows 10で一新された新ブラウザ「Edge」の特徴を紹介。登壇したのはマイクロソフトOEM統括本部マーケティング部マーケティングスペシャリストの嶋内愛氏。

IEとの比較から新ブラウザ「Edge」の優位性を解説

 Edge最大の特徴であるキーボードやスタイラスなどで直接Webページに注釈を書き込み、共有できる機能や、Cortanaとの統合、UIデザインの改善や最新のウェブ標準に準拠する点をアピールしていた。

このほか、Game Berやゲームの対応状況などWindows 10のゲームについての取り組みも紹介された

ゲーミング特化「PRO GAMING」シリーズをおすすめするASUS

佐藤明氏

 ASUSは、ゲーミングでおすすめのマザーボードとして、ゲームに特化した機能と高耐久性を持つ「PRO GAMING」シリーズを紹介した。担当したのはASUS JAPAN コンシューマ事業部アカウントマネージャーの佐藤明氏。

PRO GAMINGやそのほかのラインアップを解説

 同シリーズではゲーム向けマザーボードとして安定した性能を発揮すべく、耐久性の高い部品を用いている点を強調。機能面でも、オーディオ機能「SupremeFX」や「Sopnic Radar II」、ネットワーク機能「GameFirst III」といったゲーミングに適した機能を搭載するほか、RAMCacheによってパフォーマンスを改善している。

EZ FLASHやCPU取り付けアダプターなどASUSならではの機能を紹介

恒例の座談会やじゃんけん大会も実施

 このほか、恒例となったSSDやCompute Stick、インプレスが発行する書籍などが当たるじゃんけん大会に加え、編集者とライターに名物店員をまじえた座談会も実施した。

 1月から実施してきた本イベントも8回目。今回をもって一旦充電期間に入る。次回以降の開催について続報があれば、順次お知らせしていく予定だ。

(関根 慎一)