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耳を塞がない骨伝導イヤホン「EarsOpen」の聴覚補助タイプが店頭販売スタート

周辺の音も骨伝導で伝える事が可能、7日~9日にツクモで試聴イベントあり

 耳を塞がずに音楽を楽しめる骨伝導イヤホン「EarsOpen(イヤーズオープン)」の聴覚補助タイプ「HA-3 CL-1001」が登場、ツクモ12号店で販売が開始されている。

 メーカーはBoCoで、店頭価格は税抜き98,000円(税込105,840円)。同社の製品情報ページによると、「聴覚に障害を持つ人々にもステレオで音楽を楽しむことを可能にした」という。

音楽や会話も聞こえる“鼓膜を使わない”骨伝導イヤホン

 EarsOpenはクラウドファンディング「GREEN FUNDING by T-SITE」のプロジェクトから生まれた骨伝導イヤホン。耳穴を塞がずにフックとクリップを使って装着するため、徒歩移動やランニング中でも周囲の音を聞くことができる。

 今回登場したのは音楽だけではなく、周辺の音も骨伝導で伝える聴覚補助タイプ。ステレオタイプのMEMSマイクの採用と、骨伝導デバイスの特製である左右の適度なミキシング効果により、音の方向と距離感を実現することに成功したという。

 プロジェクトページでは、通常の補聴器との違いとして、物を落としたような大音量の突発音が発生した時でも耳が痛くならず不快感が無い点や、前後左右からの音声を識別できる点、スマートフォンとBluetooth接続し、通話や音楽が楽しめることなどがあげられている。聴覚に障害をもつ人の聴覚補助にも役立つ製品だが、「聴覚障害を持たれている全ての方への有効性を保証するものでは無い」(同社)としている点には留意してほしい。

聴覚補助タイプ(写真は8月イベント時のプロトタイプ)
ツクモ12号店店頭で試聴も可能
音楽・会話用

 主な仕様は本体サイズが(約)146×176×34mmで、重量は約65g。本体はIPX5の防水性能を持ち、Bluetoothに対応している。内蔵バッテリーで動作し、音楽再生時は約10時間、聴覚補助機能時は約20時間の使用が可能。バッテリーの充電時間は約1.5時間となっている。

 なお、ツクモ12号店では7日(土)~9日(月)の期間中、メーカーの担当者が説明を行う本製品の試聴イベントを実施予定。時間は14:00~18:00で、聴覚補助タイプのほか、すでに販売されている音楽用有線タイプや、未発売の音楽用Bluetoothタイプを試すことも出来るという。

主な仕様
店頭POP
イベント告知

[撮影協力:ツクモ12号店]