取材中に見つけた○○なもの

黒いファミコンカセット?Pentium IIIとAthlonが熱い戦いを繰り広げた1999年

Slot 1形状のPentum III。SECC2と呼ばれるパッケージ。

 今回は、IntelのメインストリームCPU「Pentium 2」の後継として1999年2月に発売されたPentium IIIを紹介します。1999年夏に強力なライバルが現れるまで、自作向けの最速CPUとして君臨していました。

※社名、製品名、販売店名は取材当時のものです。

新命令「SSE」をサポートした最初のCPU、最初は発表前のフライング販売

バルク品のためCPUクーラーは無し。(撮影:パソコンシティ支店、パソコン工房秋葉原1号店)
(撮影:T-ZONEミナミ、コムサテライト2号店、ソフトクリエイトFM館、パソコン工房秋葉原3号店ほか)
リテールパッケージの中身。エンブレムシールも付属していました。

5月には最速モデルを更新する550MHzが登場

最上位に550MHzが入り、スライドするかたちで500MHz、450MHzの価格が下がりました。(撮影:T-ZONEミナミ、ツクモパソコン本店II)

7月には発表前の600MHzが登場

最速を更新する600MHzがフライングで登場。(撮影:PCiN秋葉原、USERS SIDE、OVERTOP)

1999年8月のAMD Athlonデビューにより最速争いが激化

 1999年8月にはAMDから独自のSlot A用CPU「Athlon」が登場します。最初は500MHz/550MHz/600MHzの3モデルで発売されましたが、一ヶ月後の9月には650MHzが登場し、Pentium IIIはx86最速の座を追われることになりました。それ以後、両社で抜きつ抜かれつのクロック競争が展開されることになります。

1999年8月に発表されたAMD Athlon。9月には動作クロックでPentium IIIを抜き、x86最速へと躍り出ます。(撮影:フェイス)