【不定期連載】レトロな○○ギャラリー
シャープ X1D
X1シリーズ初のFDD搭載モデル
(2015/5/11 12:02)
今回紹介するパソコンは1983年11月に登場したシャープの「X1D」です。初代「X1」の後継機として、「X1C」と同時期に発表されたモデルで、X1シリーズで初めて本体内に3インチFDDを搭載したモデルです。一方、FDDの搭載により、記録データの頭出しが可能な高性能カセットデッキが無くなったため、優れたカセットコントロールを駆使して作られた一部の市販ソフトが楽しめなくなるというデメリットもありました。ちなみにシャープのカタログでは、「グラフィック表現力を爆発的に拡大するフロッピー仕様」、愛称は「プロフェッショナルタイプ」と紹介されています。
スペック
・CPU:SHARP LH0080A(Zilog Z80A セカンドソース)
・動作周波数:4MHz(0.004GHz)
・メインメモリ:64KB(0.000064GB)
・サブCPU:SHARP M80C49-22(Intel 80C49互換)
・CRTC:日立 HD46505SP-2
・同時発色数:8色
・テキストビデオメモリ:2KB+2KB(0.004MB)、テキスト文字+色、制御コード
・グラフィックビデオメモリ:48KB(0.048MB)
・解像度:640×200ドット
・PCG機能内蔵 6KB(0.006MB)
・サウンド(PSG):GI AY-3-8910
・同時発音数:3音モノラル
・記憶装置:3インチFDD
・記憶メディア:3インチFD 2D(両面倍密) コンパクトフロッピー
・記憶装置容量:320KB
・表示装置:デジタルRGB接続モニタ
標準価格
・本体 CZ-802C 標準価格:198,000円
・モニタ CZ-801D(マスクピッチ 0.45mm,解像度 560×200) 標準価格:99,800円
・モニタ CZ-802D(マスクピッチ 0.4mm,解像度 640×200) 標準価格:128,000円
・コンパクトフロッピーディスクドライブ CZ-82F 標準価格 59,800円
・拡張I/Oポート CZ-8EP 標準価格 29,800円
・カセットデーターレコーダー CE-152 標準価格 29,800円
(記事で紹介したモデルとは別製品。カタログに掲載されているポケットコンピューター用)
・コンパクトフロッピーディスク CZ-3FBD 標準価格 1,300円
※当時の物価:はがき 1枚40円・国鉄(現JR)初乗 120円・タクシー初乗430円
※マスクピッチ シャドウマスク方式で解像度の性能を現す数値。数値が小さいほど高性能で解像度を細かくすることができる。