【 2012年4月4日 】
複数のSSDをキャッシュに使えるHDD高速化カードが発売
転送速度は最大1,500MB/s

 HDDに最大3台のSSDキャッシュを組み合わせて高速ストレージが構築できるHighPoint製インターフェイスカード「RocketCache 3240X8」が発売された。速度より冗長性を重視したモードも用意されている。実売価格は17,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。


 RocketCache 3240X8は4基の6Gbps SATAポートが使用できるPCI Express 2.0 x8接続インターフェイスカード。カード上にMini-SASポート(SFF-8087)が1基搭載されており、ここに4分岐SATAケーブルを接続、さらに別途用意したSATA HDD/SSDを接続してドライブを構築する。

 特徴は、最大4台のHDD/SSDを組み合わせて様々な特性のドライブを構築できる点。1台のHDDに最大3台のSSDを組み合わせることが可能な「Maximum Performance」は、データ転送速度を最も重視したモードで、パッケージの記載によれば最大1,500MB/sの速度が実現できるという。

 SSDキャッシュを用いたHDDインターフェイスカードとしては、HDDとSSDを1基ずつ接続するタイプが一般的だが、今回の製品のように3台ものSSDが接続できるのは珍しい。

 もちろん、SSDキャッシュを3台未満にしてコストを抑えることも可能。このほか、2台のHDDと1台以上のSSDを組み合わせて冗長化、データ保護性能を最大化する「Maximum Protection」など、計4種類のモードが用意されている。

 搭載コントローラはMarvell 88SE9485。対応OSはWindows 7/Vista/Server 2008、Linux、Mac OS X。

 付属品はSFF-8087−SATA×4ケーブル、LowProfileブラケット、ソフトウェア収録CDなど。

 なお、外部Mini-SASポート(SFF-8088)を搭載したモデル「RocketCache 3244X8」もラインナップされている。


□RocketCache 3240X8/3244X8(HighPoint Technologies)
http://www.highpoint-tech.com/USA_new/series_RC3240X8.htm

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HighPoint Technologies RocketCache 3240X8

[撮影協力:ツクモパソコン本店パソコン ショップ アークTSUKUMO eX.]

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