週刊3Dプリンタニュース

34,800円の3Dプリンタキットが登場

~ホンダが歴代コンセプトカーの3Dデータを無償公開~

 2月最初の週刊3Dプリンタニュースは、34,800円という国内最安値を実現したパーソナル3Dプリンタ組み立てキットや10万円を切るパーソナル3Dプリンタの新モデルの話題、ホンダが歴代コンセプトカーの3Dデータを無償で公開したというニュースをお届けする。

34,800円の低価格3Dプリンタ組み立てキット「MakiBox」登場Makible製

PLAのみ対応の「MakiBox A6 LT」
PLA/ABS両対応の「MakiBox A6 HT」

 パーソナル3Dプリンタは、RepRapベースの低価格な製品とReplicatorシリーズやCubeに代表される高機能な大手メーカー製品に大別できるが、今回、有限会社エイジアネットがオンラインストア「MakiBox Japan」で販売を開始した3Dプリンタ組み立てキット「MakiBox A6」シリーズは、RepRapベースの製品の中でも、34,800円からという超低価格を実現していることが魅力だ。

 海外サイトからの直接購入ではなく、国内で注文できる3Dプリンタとしては最安値となる。MakiBox A6シリーズは、香港のベンチャーMakibleが開発した3Dプリンタ組み立てキットであり、ヒーテッドベッド非搭載の「MakiBox A6 LT」、ヒーテッドベッド搭載の「MakiBox A6 HT」の2モデルがある。MakiBox A6 LTの価格は34,800円で、MakiBox A6 HTの価格は46,800円である。

 MakiBox A6 LTはPLAのみ対応で、MakiBox A6 HTは、PLAとABSの2種類の樹脂を利用可能だ。両製品とも本体サイズは、290×235×235mm(幅×奥行き×高さ)とコンパクトだ。最大造形サイズは、150×110×90mm(幅×奥行き×高さ)で、本体がコンパクトな割には大きい。ノズル径は0.4mmで、積層ピッチは0.1mmである。

 MakiBox A6シリーズは、主要部分は組み立て済みのセミアッセンブリーキットとなっており、約2時間で組み立てることができるとのことだ。少しくらい手間がかかってもいいから、とにかく安い3Dプリンタが欲しいという人にお勧めだ。

99,800円の「3D PRINTER REPRAP PROFESSIONAL」が販売開始スタンドアロン動作では最安クラス

液晶パネルを備え、スタンドアロン出力に対応した3D PRINTER REPRAP PROFESSIONAL

 PCパーツショップのオリオスペックは、2月5日、RepRapプロジェクトを元に作られたパーソナル3Dプリンタ「3D PRINTER REPRAP PROFESSIONAL」の販売を開始した。

 3D PRINTER REPRAP PROFESSIONAは、同店が昨年8月に販売を開始した「3D PRINTER REPRAP MENDEL Evolution」の上位にあたる製品であり、ノズル径が0.4mmから0.3mmへと縮小され、最小積層ピッチが0.05mmとなった。本体のサイズは、430×400×380mm(幅×奥行き×高さ)と比較的大きく、最大造形サイズも200×200×180mm(幅×奥行き×高さ)と大きい。フィラメントは直径1.75mmのPLAを利用する。

 また、3D PRINTER REPRAP MENDEL Evolutionは、造形時にPCと接続し、PCからツールパスデータを送る必要があったが、3D PRINTER REPRAP PROFESSIONALは、SDカードスロットを備えており、SDカードからツールパスデータ(Gコード)を読み込んで造形を行う、スタンドアロン出力に対応したことも魅力だ。液晶パネルとコントロールボタンも備えており、ツールパスデータのファイル名やヘッドの温度などが表示されるほか、PCを使わずに造形パラメータの設定なども可能だ。

 価格は99,800円で、スタンドアロン出力に対応したパーソナル3Dプリンタとしては最安値クラスだ。

ホンダが歴代コンセプトカーの3Dデータを無償公開

ホンダの特設サイト「Honda 3D Design Archives」
Webブラウザ上での3Dモデル表示が可能だ
ダウンロードしたNSX Conceptの3Dデータを、MakerWareに読み込ませたところ

 本田技研工業(ホンダ)は、1月28日、同社が発表してきたコンセプトカーの3Dデータを、特設Webサイト「Honda 3D Design Archives」で無償公開した。

 現在公開されている3Dデータは、「NSX Concept」「FUYA-JO」「FSR Concept」「KIWAMI」「PUYO」の5車種であり、それぞれ高解像度と低解像度の2種類のSTLデータのダウンロードが可能だ。この3Dデータは、「クリエイティブ・コモンズ 4.0」に基づいて公開されているもので、パーソナル3Dプリンタなどを用いて、誰でもホンダ歴代のコンセプトカーのレプリカを作製することができる。ドアミラーなどのサポート部分がどう生成されるか、3Dプリンタの性能を評価するデータとしても使えそうだ。

 また、データをダウンロードしなくても、Webブラウザ上での3Dモデル表示が可能で、自由に回転や拡大縮小させて楽しむこともできる。

(石井 英男)