あの頃の秋葉原
【1999年10月23日号 掲載】PowerVR2アーキテクチャの最新ビデオカード「Neon 250」発売
2020年5月11日 08:10
マニアックなユーザー層で以前から注目度の高かったビデオカード「VideoLogic Neon 250」が突如としてアキバに上陸した。ソフトアイランド秋葉原店が輸入品のリテールパッケージを22,800円で販売中だ。
Neon 250はNECとVideoLogicが共同開発した3Dグラフィックス技術PowerVRの第2世代アーキテクチャ「PowerVR2」を採用した製品で、PowerVR2の採用例としてはセガの家庭用ゲーム機Dreamcastが第一号として知られている。'98年5月の製品化表明から約1年半が経過して、やっとPC用の製品が姿を現した格好だ。
PowerVR2アーキテクチャ採用のビデオチップ「PowerVR 256」を搭載したNeon 250は、AGP 2x対応の2D+3D兼用のビデオカードで、さまざまな改良や新機能の追加により300万ポリゴン/秒、2億ピクセル/秒という処理性能を持つ。また、テクスチャデータ圧縮技術の採用、BumpMappingとModifier Volume機能などの採用で3Dの表示品質が大幅に向上しているという。ただし、PowerVRシリーズの伝統とも言える製品としての動作条件の厳しさは相変わらずのようで、ソフトアイランド秋葉原店がNeon 250をチェックしたところでは、VIA製チップセットを搭載したマザーボードでは正常に動作しなかったり、日本語のDOSモードの画面表示が正常に行われず、一部アプリケーションではDirect3D対応のモードが640×480ドットに固定されていたり、ドライバのインストールでエラーが発生したりと、輸入品特有の日本語環境での動作問題も含め、かなり動作条件はシビアだという(続きを読む)。