自作PCで楽しむ!仮想通貨マイニング

ゲームの空き時間にマイニング!GeForceで仮想通貨「モナコイン」を掘ってみた

ゲーミングPCを有効活用 text by マイナー太郎

今回はGeForceでマイニング。
モナーコインのチャート。10月初旬は50円前後だったものの、中旬には一時700円台に急騰(グラフはMonacoin Chartsによるもの)。

 仮想通貨マイニングというとビットコインが有名ですが、ほかにも様々な仮想通貨が存在します。

 今回は、10月中旬に急騰し話題となったモナコインを取り上げてみたいと思います。もともと日本発祥のモナコインですが、海外でも認知が進んできてだんだん人気が出つつある通貨です!

 PCでマイニングというと、Radeonが有名ですが、モナコインはGeForceと相性が良いと言われていたりします。ということで、今回はGeForceでモナコインをマイニングしてみました。

 ちなみに、ビットコインをPCでマイニングするのは非常に困難なので、PCでのマイニングは「イーサ」という通貨をマイニングすることが主流となっています。

GeForce GTX 1060/1070/1080の3種類でマイニング

 今回のレビューではGeForce GTX 1060/1070/1080の3種類のGPUでテストを行いました。使用したモデルは以下の通りです。

GeForce GTX 1060 6GB

ASUS STRIX-GTX1060-DC2O6G

 GeForce GTX 1060は、最近イーサのマイニングにも使われているGPUで低消費電力なのが特徴です。今回使用しているのはASUSのSTRIX-GTX1060-DC2O6G。

GeForce GTX 1070

GALAX GeForce GTX 1070 HOF

 GeForce GTX 1070はミドルレンジのGPUで、GeForce GTX 1060よりも消費電力は増えますがそこそこパワーがあります。今回使用しているのはGALAXのGeForce GTX 1070 HOF。

GeForce GTX 1080

ZOTAC GeForce GTX 1080 AMP Edition

 GeForce GTX 1080はゲーマー御用達の高性能GPU。TDPは今回のGPUの中ではトップの180Wです。今回使用しているのはZOTACのGeForce GTX 1080 AMP Edition。

実際にモナコインを掘ってみたゲーミングPCが何もしていない間に掘らせておくのがオススメ!

 今回用意したそれぞれのカードで、モナコインを24時間ずつ掘ってみました。電気代は1kwh/21円で計算しています(レートは検証した2017年10月29日時点のもの)。

 結果は以下の通りです。

GeForce GTX 1060 6GB
ハッシュレート25MH/s 消費電力150W 1日の掘れたコインの量0.3mona 時価総額利益106円 電気代75円 利益31円
GeForce GTX 1070
40MH/s 210W 1日の掘れたコインの量0.5mona 時価総額利益177円 電気代108円 利益69円
GeForce GTX 1080
48MH/s 230W 1日の掘れたコインの量0.55mona 時価総額利益195円 電気代123円 利益72円

 3種類のGPUの結果をまとめると以下のようになります。最後の「時価利益-電気代」が純粋な利益に相当する値です。

GPUハッシュレート消費電力採掘量時価利益電気代時価利益-電気代
GeForce GTX 1060(6GB)25MH/s150W0.3mona106円75円31円
GeForce GTX 107040MH/s210W0.5mona177円108円69円
GeForce GTX 108048MH/s230W0.55mona195円123円72円

 特にチューニングなどもせずに手軽にやってみましたが、今回のケースでは意外と普通に黒字になりました。レートが急激に悪くなった際などは赤字になる可能性もありますが、電気代も1kwh/30円あたりまでであれば赤字にはならないようです(※今回の検証時では)。

 ゲーミングPCを所持している方は、ゲームを遊んでいない時間にマイニングをさせておくと、PCのパワーをより有効活用できるのではないでしょうか。掘った仮想通貨は換金してしまっても良いですし、価値が上がってから売却するように手元に残しておいても面白いかもしれません。

 ゲーミングPCの稼働時間が短いといった方は、暇つぶしがてらにモナコインのマイニングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか! ちなみに、モナコインは、秋葉原ではパソコンショップ アークで使用可能です。