ボクたちが愛した、想い出のレトロゲームたち
OSやビジネスソフトにも関わっていた老舗ソフトハウス「ハドソンソフト」と、海戦ソフトが人気だった「マイコンセンターウエノ」
~永久保存版 激レア!お宝発掘!! 80年代マイコン読本~
2019年9月25日 06:05
連載「ボクたちが愛した、想い出のレトロパソコン・ゲームたち」の番外編として、この記事では総合科学出版から発売されている「永久保存版 激レア!お宝発掘!! 80年代マイコン読本」(著:佐々木 潤)の一部記事を抜粋し、紹介しよう。
今回取り上げるページは、メジャーソフトハウス編から「ハドソンソフト」、マイナーソフトハウス編から「マイコンセンターウエノ」となる。
なお、書籍版では画像はモノクロだが、本記事では一部カラーの写真を掲載している。
- メジャーソフトハウス編 -ハドソンソフト- -
マイコン少年たちが1度は遊んだことがある老舗ソフトハウス
NHKの番組『新・電子立国 第4回 ビデオゲーム~巨富の攻防~』で取り上げられたこともある老舗ソフトハウス。
ビジネスソフトやOS、ハードにも関わっていたことを考えると、その技術力の高さがわかる。それを反映してか、初期の広告にはゲームや言語ソフトが入り交じって掲載されていた。
アドベンチャーゲームが有名だが、『爆弾男』『ナッツ&ミルク』などのアクションも発売している。ちなみに『爆弾男』は、のちの『ボンバーマン』に見えるが中身は別物。
最終的には現・コナミデジタルエンタテインメントに吸収され、2013年一杯でブランドも消滅した。大勢に愛されたソフトハウスだった。
渋いシミュレーションゲームの広告が目立ったソフトハウス
株式会社トーカイ・メディアが運営する静岡のマイコンショップが母体で、当初はハードとビジネスソフトの販売・マイコン教室の運営を行っていた。
のちにゲームソフトをリリースするようになり、広告にて海戦ソフトが「販売実績3万本!!」と謳っているように、この時代のタイトルとしてはかなりの売上だった模様だ。
85年ぐらいからカラーページで積極的に広告を掲載し、さらにそれまであまり見なかったアクションゲームを手がけるなど、傍目には生き残りを賭けた戦略と受け取れるタイトルも見られる。
残念ながら、85年半ばには広告ページも見かけなくなり、そのまま手を引いたようだ。
じっくりプレイするシミュレーションゲームだけに難易度は?
マイコンセンターウエノでは、ソフトごとに初級・中級・上級と難易度を表示して売り出していたが、手元にある『NARVIK(ナルビク)』は中級。
“ノルウェーのナルビクを占領するドイツ駆逐艦隊に対し、イギリス軍は4月10日、13日と2度にわたる攻撃をかけてきた。貴方は敵艦隊を撃退し、ナルビクを占領し続けることができるか?”という目的に沿ってゲームは進む。
BASICなので、全体的な動作はのんびり。敵艦隊は見えないため、移動しながら索敵しつつ見つけしだい攻撃をくわえるという、当時としてはオーソドックスなタイプだ。グラフィックではなく、テキスト画面で作戦海域が描かれているのが少々寂しいが……。