ボクたちが愛した、想い出のレトロゲームたち

MZ-5500向けに貴重なゲームソフトを提供していた「ウスヰパソコンソフト」と、『ロリータ』などY.TAKECHI作品が代表作の「PSK」

永久保存版 激レア!お宝発掘!! 80年代マイコン読本

 連載「ボクたちが愛した、想い出のレトロパソコン・ゲームたち」の番外編として、この記事では総合科学出版から発売されている「永久保存版 激レア!お宝発掘!! 80年代マイコン読本」(著:佐々木 潤)の一部記事を抜粋し、紹介しよう。

 今回取り上げるページは、マイナーソフトハウス編から「ウスヰパソコンソフト」とメジャーソフトハウス編から「PSK」となる。

 なお、書籍版では画像はモノクロだが、本記事では一部カラーの写真を掲載している。


マイナーソフトハウス編 ―ウスヰパソコンソフト―


日本初のロールプレイングゲームはココから?

 富山県総曲輪という、日本海側に位置していたソフトハウス。広告にて「日本初の本格的ロールプレーングゲーム」(原文ママ)と題したソフト『徳川家康』を発売していたが、それが本当に日本初かどうかは意見がわかれるところだろう。

 ほかにも、アドベンチャーロールプレイングと銘打った『ADUCK』や、この時代の定番タイトルといえる麻雀やトランプゲームなどを作っていだけでなく、漢字ワードプロセッサー『夏目漱石』も開発中と、各種ジャンルで精力的に活動していたようだ。

 また、シャープのビジネスパソコンMZ-5500向けに、麻雀や花札といった貴重なゲームソフトを提供していただけでなく『ゴルフコンペ順位作成』という製品も出していた。こちらのお値段は100,000円と、なかなか高額。

 それにしても、なぜMZ-5500を対象に選んだのかは不思議なところだ。ビジネスマン=ゴルフプレイヤー=使用機種はMZ-5500という関係性からだと思われるが、とはいえビジネスで使用している機種でゴルフコンペの順位を作成するのかは謎だ。


メジャーソフトハウス編 ―PSK―


高解像度グラフィックが使える機種でアクションゲームをリリース

 パソコンショップ高知の略称であるPSKといえば、『ロリータ』などのY.TAKECHI氏の作品が代表作といえるが、それ以外は余り知られていない。

 早い時期から高解像度グラフィックが扱える機種で作品を発表しており、そのうちの1本が『パックンボーイ』だ。PC-8801用ゲームだが、見た目からなにまで『パックマン』そっくりに作られている。違うところといえば、ステージクリア後に見られるコーヒーブレイクのデモぐらい。しかもよくある劣化移植ではなく、非常にデキがいいのだ。

 ほかにもHC-20で『ゴルフコンペ スコア集計プログラム』を発売するなど、当時としてはちょっと毛色の変わったソフトハウスだったかもしれない。

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