パワレポ連動企画

PCパーツ系2媒体が選ぶ“本当にいい物”はこれだ!【第4回:2023 Spring】AKIBA PC Hotline!&DOS/V POWER REPORT PC PARTS AWARD

PCパーツの聖地アキバの声、目利きレビュアーの徹底調査で今期のマストアイテムを選り抜き!

 2022年6月よりスタートした「DOS/V POWER REPORT」および「AKIBA PC Hotline!」2媒体共同のアワード・プログラム「AKIBA PC Hotline!&DOS/V POWER REPORT PC PARTS AWARD」。今回はその第4回の結果を発表します。

 新世代ハイエンドCPUの登場で沸騰した2022年に続き、2023年は年明け早々にAMD、IntelともにCPUをアップデート、ゲーム性能とミドル層の強化で幕を開けました。今期注目すべきは“ゲーミング”や“コスパ”といったキーワード。一芸に秀でた新CPU、価格と性能のバランスが絶妙な新製品たち、そしてここに来て手が出しやすくなった次世代モデルを各賞に選出しています。

【授賞製品の選定基準】

・おおむね12〜2月の期間中に店頭に並んだもの、実際に発売され話題になったもの、弊社メディアでレビュー/テストしたものを授賞候補とする
・AKIBA PC Hotline!編集部の取材活動で得た情報、PV動向から店頭や市場で注目を集めて、かつ高く評価されているもの
・DOS/V POWER REPORTおよびAKIBA PC Hotline!の誌上/サイト上の各種レビュー記事において、使用結果やテストを通じて執筆・制作を担当した著者やスタッフから高く評価されたもの

「AKIBA PC Hotline!&DOS/V POWER REPORT PC PARTS AWARD 2023 Spring」発表!

【2023 Spring Season Best】AMD / Ryzen 9 7950X3D

Advanced Micro Devices / Ryzen 9 7950X3D
実売価格:112,000円前後
【両編集部の授賞ポイント】

・3D V-Cacheの効果で高いゲーミング性能を発揮
・7950XからTDPが引き下げられ消費電力が低下
・ベースクロック抑制もTDPも下がってワットパフォーマンスは向上

 AMDは2022年後半、Zen 4アーキテクチャのRyzen 7000シリーズを投入、大きくパフォーマンスを伸ばし高評価を得ているが、2023年の年明け早々に、ラインナップをさらに補強するRyzen 9 7950X3Dが登場した。3次キャッシュを積層して大容量化した3D V-Cacheを搭載したもので、ベースとなった7950Xよりも高いゲーミング性能を発揮できる製品に仕上がっていることがテスト結果からも証明された。

 またワットパフォーマンスは7950Xよりさらに向上。12万円に迫る価格は気になるが“明確な得意ジャンル”を確立した点を高く評価したい。

画質設定を下げ、CPUの性能差のみが見えるようにしたベンチの結果。ゲーミング性能においては、ライバルを上回る実力を発揮する。なお、掲載データは情報解禁直後の「PAD」生配信時のもの。最新のデータはDOS/V POWER REPORT 2023年春号掲載の各記事を参照いただきたい

・DOS/V POWER REPORT 2023年春号 p.178~などに詳細レビューを掲載

【2023 Spring Editors' Choice】Intel / Core i5-13500

Intel / Core i5-13500
実売価格:37,000円前後
【両編集部の授賞ポイント】

・従来の“400番”のポジションを奪う高コスパCPU
・Eコア8基搭載、コア/スレッド数は上位の13600Kに並ぶ

 「コスパに優れたi5」と言うと、歴代の400番(10400や12400など)が知られているが、第13世代Coreにおいては「500番」がかなり秀逸だ。

 i5-12400との性能差は小さく、12600Kとの差が大きい微妙な存在だったが、i5-13500にはEコアが8基追加され、コア/スレッド数はi5-13600Kに並ぶ。Eコアが4基少ないi5-13400との価格差は小さいため、こちらのほうがかなりおいしいレベルとなっている。

・DOS/V POWER REPORT 2023年春号 p.4~などに詳細記事を掲載

【2023 Spring Editors' Choice】玄人志向 / KURO-AIOWC360L

玄人志向 / KURO-AIOWC360L
実売価格:17,000円前後~
【両編集部の授賞ポイント】

・1万円台後半で36cmクラスという手頃な価格が魅力
・実力はライバルに対して遜色なし。上位CPUでも安心

 お買い得なパーツを取り揃えるPCパーツブランド、玄人志向だが、意外にもCPUクーラーの取り扱いはほとんどなかった。12月に新たに投入された本機は、36cmクラス/RGB LED搭載タイプで17,000円という価格設定がまず目に留まる。

 近年、アンダー2万円の低価格簡易水冷は激戦区で“安さ”だけでは戦えないが、本機の実力はライバルのDeepCool「LS720」に迫るなど、総合力が優秀だ。

・DOS/V POWER REPORT 2023年春号 p.186~に詳細レビューを掲載

【2023 Spring Editors' Choice】Micron Technology / Crucial CT2K16G56C46U5

Micron Technology / Crucial CT2K16G56C46U5
実売価格:19,000円前後
【両編集部の授賞ポイント】

・DDR5-4800初登場時に比べるとぐっとお求めやすく
・JEDEC定格でDDR5-5600といういつもの安心感

 DDR5初出時は、DDR4とは微妙な性能差なのに高価で品薄、とネガティブなイメージが先行したが、Ryzen 7000の登場、第13世代Coreがより高速なDDR5-5600に対応、そして価格がこなれてDDR4との差が縮小するなど、主流への道が整いつつある。

 Crucialブランドからは2022年末に最新のDDR5-5600製品が登場。「挿すだけでDDR5-5600で動く」安心感は、定番として多くの人にオススメできる。

・(AKIBA PC Hotline!にてレビューを掲載予定。続報をお待ちください)