パワレポ連動企画
価格破壊のミニLED機、圧倒的な表示品質に驚く!INNOCN「27M2V」【PC PARTS SCRAMBLE ディスプレイ編】
DOS/V POWER REPORT 2023年春号の記事を丸ごと掲載!
2023年11月6日 00:05
価格破壊のミニLED機 圧倒的な表示品質に驚く
こんなユーザーにオススメ
・HDR対応コンテンツを鮮やかな色合いで視聴したい
・ハイリフレッシュレートでPCゲームを楽しみたい
・複数台のPCを接続してスムーズに使い分けたい
「27M2V」は、クリエイター向けの高性能な液晶ディスプレイや高機能な液晶テレビで採用されているミニLEDを採用したパネルを搭載し、「DisplayHDR 1000」という驚異的なダイナミックレンジに対応する液晶ディスプレイだ。ミニLEDとは、バックライトとして利用するLEDを高密度に並べ、暗い場所はLEDを消灯したり暗くしたりする、明るい場所は光量を高めるといった精密な制御を行ない、コントラスト比を高める機能のことだ。
制御する領域が細かく分割されているほど、表現力の向上効果は大きくなるが、27M2Vでは1,152の領域に分割されている。LED搭載数が1,000を超えるモデルは、実売価格が30万円以上のものばかりであり、本製品の買い得感はきわめて高い。
とはいえ安いだけできちんと制御できていないのでは話にならない。そこでミニLEDとHDR(High Dynamic Range)設定を有効にした状態で動画や静止画を表示したところ、実に鮮やかな色調で鮮明な映像を楽しめた。ひときわ印象的なのは夜景だ。暗闇とビルのイルミネーションのコントラストが非常に美しい。あたかも27M2Vのパネル内に空間が広がっているような、不思議な立体感すら感じる。PlayStation5で再生したUltra HD Blu-rayの映画の中の夜にイナズマが走る状況の美しさや、PCゲームで太陽を仰ぎ見る場面で感じたリアルなまぶしさなどは、今まで経験したことがないもの。今まで触れてきた普及価格帯の製品とは、比較にならない美しさだった。
こうした美しい映像もさることながら、DisplayPort接続なら最大で160Hz、HDMI接続でも144Hzのハイリフレッシュレートに対応、USB PD対応給電、USBハブなど便利な機能を多数備える。INNOCNは日本での知名度こそ低いが、中国市場ではかなりの評価を得ているメーカーだ。そうした実力の一端を示す1台といってよいだろう。
[TEXT:竹内亮介]
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