COMPUTEX AKIBA出張所
ASRockから「X299のMini-ITXマザー」が早速登場、13枚のビデオカードでマイニング可能なマザーも
(COMPUTEX AKIBA出張所 / ASRock編)
2017年6月1日 16:02
毎年恒例のCOMPUTEX TAIPEIが3日(土)まで開催中だ。
様々なメーカーが出展する同イベント、詳細な取材記事は僚誌PC Watchが報じているが、「実際の展示を見て、メーカーに伝える」というのはなかなか難しい。そこで、例年同様、メーカー協力による意見箱付きのレポートをお届けする。
項目ごとに、あなたの「欲しさ加減」や意見を入力できる入力欄を用意したので、好きな項目に入力し、最下段の「送信」のボタンを押して送信してほしい。
いただいた意見はそれぞれのメーカーや国内代理店に送付、製品開発などの参考として活用していただく予定だ。
“ASRockらしさ”あふれるラインナップX299搭載Mini-ITXやBitcoin採掘用からゲーム、OCなどの定番まで
ASRockといえば、ゲーミングマザーボードやOC用マザーボードのベンダーとして人気を集めているが、一風変わった”変態”マザーボードでも知られている。
今回のブースでも、期待に違わず、ASRockならではのユニークな製品が多数展示されていた。発表されたばかりのX299を搭載したMini-ITXマザーボードや16コアCPUのAMD Ryzen Threadipperに対応したX399搭載マザーボード、13枚のビデオカードを搭載可能なマイニング用マザーボードなど、ASRockならではのモデルも多い。
ここではそれらの中から、マザーボードや超小型ベアボーンなどの注目製品を紹介しよう。
X299搭載マザーボードが6モデル登場!Mini-ITXやOC用も
まず、紹介したいのがIntelの最新チップセット「Intel X299 Chipset」を搭載したマザーボードだ。ASRockのブースで展示されていたX299搭載マザーボードは、「X299 PROFESSIONAL GAMING i9」「X299 TAICHI」「X299 GAMING K6」「X299 KILLER SLI/AC」「X299 OC FORMULA」「X299E-ITX/AC」の6種類。
その中でも特に注目したいのが、「X299 TAICHI」。M.2スロットを3基備えるほか、11ac対応の無線LAN機能を搭載。有線LANも2ポート備えるなど、ゲーミングマザーボードとして必要な機能を全て備える。北米での予想価格は299USドルとのことで、コストパフォーマンスも高い。
X299 PROFESSIONAL GAMING i9は、同社のX299搭載マザーボードの最上位となる製品で、有線LANを3ポート装備。そのうち1ポートは10Gbps対応だ。Creative SoundBlaster Cinema 3対応のサウンド機能や11ac対応の無線LAN機能を搭載するほか、フロントI/O用にUSB 3.1 Type-Cを引き出すためのコネクタも用意されている。北米での予想価格は399USドルとのことだ。
X299 GAMING K6は、コストパフォーマンス重視のゲーミングマザーボードであり、無線LAN機能は省略されている。北米での予想価格は259USドルと低価格であり、特にKaby Lake-Xと組み合わせるのに最適だ。
X299E-ITX/ACは、X299搭載Mini-ITXマザーボードであり、非常にユニークな製品だ。ライザーカードを駆使することで、Mini-ITXながらATX並のインターフェイス、拡張性を実現している。
X299 OC FORMULAは、オーバークロッカー向けの特別モデルであり、オーバークロック性能を高めるために、メモリスロットの数を4つに削減している。
X299 KILLER SLI/ACは、X299搭載マザーボードとして最も低価格な製品だが、基本機能はしっかりしており、ビジネス用PCなどにも向いている。
【ASRock製Intelプラットフォーム向けマザーボードをどう思いますか?】
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13枚ビデオカードが搭載できるマイニング専用マザーで一攫千金?
次に紹介したいのが、マイニング専用マザーボード「H110 PRO BTC+」だ。
Bitcoinなど仮想通貨のマイニング(採掘)には高い演算性能が必要になるため、CPUよりもビデオカード(GPU)によるGPGPUを利用する方が効率が良いとされている。H110 PRO BTC+はそのGPUによるマイニングに特化したマザーボードで、最大13枚ものビデオカードを装着することができる。ASRockは、以前からマイニングに適したマザーボードを販売しており、既存のH81搭載マザーボードは、マイニングPC市場で80%ものシェアを獲得したという。
ブースには、Radeon RX470搭載ビデオカード8枚を装着したデモ機が設置されており、実際にBitcoinのマイニングが行なわれていた。なお、最大13枚装着できるのに、デモ機は8枚しか装着されていなかったのは、AMDのドライバがビデオカードを最大8枚までしか認識できないためだ。ASRockはAMDと共同でドライバの改良に取り組んでおり、そう遠くないうちに、ビデオカード13枚でもマイニングが行なえるようになるとのことだ。
H110 PRO BTC+は、2017年7~8月に発売予定で、価格は1~2万円になるようだ。
【H110 PRO BTC+をどう思いますか?】
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AMDの16コアCPU「Ryzen Threadipper」対応マザーボードが展示
発表されたばかりの16コアCPU「Ryzen Threadripper」に対応したX399搭載マザーボードも2製品展示されていた。そのうち、上位となるのが「X399 PROFESSIONAL GAMING」である。X399 PROFESSIONAL GAMINGは、X299 PROFESSIONAL GAMINGと同様に、10Gbit LANを含む3つのLANポートを装備し、11ac対応の無線LAN機能も搭載する。
もう一方の「X399 TAICHI」ではLANポートは2基となるものの、同じく11ac対応無線機能を搭載するなど、十分な機能を誇る。X399 PROFESSIONAL GAMINGおよびX399 TAICHIの発売は8月の予定で、価格は未定とのことだ。
さらに、Mini-ITX仕様のRyzen対応マザーボードも2製品展示されていた。「X370 GAMING-ITX/AC」は、X370搭載のゲーミングマザーボードであり、コンパクトなゲーミングPCを作りたいという人に最適だ。「AB350 GAMING-ITX/AC」は、B350搭載のゲーミングマザーボードであり、X370 GAMING-ITX/ACよりも低価格となる。
【ASRock製AMDプラットフォーム向けマザーボードをどう思いますか?】
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GeForce GTX 1080のパワーを超小型PCに、MXMモジュール採用で小型PCを強化
超小型ベアボーンPCの新製品「DESKMINI GTX1080」も興味深い製品だ。
これはMini-STXマザーボード「Z270M-STX MXM」を採用した製品であり、MXMと呼ばれるGPU搭載モジュールに対応していることが特徴だ。どのGPUを搭載するかは、MXMによって決まる。ブースでは、最上位のGTX 1080搭載モデルだけでなく、GTX 1060搭載モデルやRX580搭載モデル、Quadro M5000 SE搭載モデルが展示されていた。
なお、MXMはユーザーが装着するものではなく、基本的にベアボーンPC購入時にMXMを選んで購入する形になる。Z270M-STX MXMは、M.2スロットを4基も備えており、SSD×3と無線LANモジュールを搭載することが可能だ。
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