COMPUTEX AKIBA出張所

32コアのRyzen Threadripper対応マザーやB450搭載マザーがMSIから登場

液晶+Qi台一体のヘッドセットスタンドも(COMPUTEX AKIBA出張所 / MSI マザーボード/ビデオカード編)

 PC/IT関連の見本市「COMPUTEX TAIPEI 2018」が、6月5日~6月9日(現地時間)の日程で台湾で開催された

 詳細な取材記事は僚誌PC Watchが報じているが、「実際の展示を見て、メーカーに伝える」というのはなかなか難しい。そこで、例年同様、メーカー協力による意見箱付きのレポートをお届けする。

 項目ごとに、あなたの「欲しさ加減」や意見を入力できる入力欄を用意したので、好きな項目に入力し、最下段の「送信」のボタンを押して送信してほしい。

 いただいた意見はそれぞれのメーカーや国内代理店に送付、製品開発などの参考として活用していただく予定だ。

AMD関連の新製品が中心だったマザーボード/ビデオカードエリア

 MSIといえば、やはり古くからの自作派にとっては、台湾を代表するマザーボードベンダーとしての印象が強いと思われるが、高性能なビデオカードのベンダーとしても人気がある。ここでは、MSIのマザーボード/ビデオカードエリアに展示されていた製品の中から、注目したい展示や製品を紹介する。

 今回のMSIブースのマザーボード/ビデオカードエリアでは、COMPUTEXの開催にあわせて発表された第2世代Ryzen Threadripper対応をうたうマザーボードや、AMD B450を搭載した第2世代Ryzen向けマザーボード、新デザインのクーラーを搭載したRadeonビデオカードなどが展示されていた。また、ゲーミングデバイスも多くの新モデルが展示されており、1台3役のユニークなヘッドフォンスタンドなどが目を引いていた。



最大32コアの第2世代Ryzen Threadripperに対応、電源大幅強化の「MEG X399 CREATION」

第2世代Ryzen Threadripperに対応した「MEG X399 CREATION」。CPUの消費電力増加に対応するため、電源回路が19フェーズのデジタル制御に強化され、ヒートシンクも大型化されている
MEG X399 CREAITONのI/Oパネル部分。無線LANもサポートするほか、Gigabit LANを2基搭載している

 MSIのマザーボードエリアで、最も注目を集めていた製品が「MEG X399 CREATION」。

 COMPUTEX TAIPEI 2018で発表されたばかりの第2世代Ryzen Threadripperに対応したX399搭載マザーボードで、発売は7月か8月になるとのことだが、現時点では価格や細かい仕様については未公開。

 第2世代Ryzen Threadripperは、最大32コアと第1世代の2倍のコアを搭載するため、MEG X399 CREATIONでは、電源回路が大きく強化。デジタル制御の19フェーズという贅沢な仕様になっている。また、電源回路などを覆うヒートシンクも大型化され、デザインもよりアグレッシブなものになった。

 フラッグシップモデルらしく、4つあるPCI Express x16スロットがすべて金属で強化されたSteel Armor仕様になっているほか、3基のM.2スロットを搭載する。さらに、無線LANもサポートするほか、Gigabit LANを2基搭載している。CPUやメモリを装着せずに、BIOSのアップデートが可能な「BIOS FLASHBACK +」も搭載している。

 また、6月に発売予定のオプション「MSI XPANDER-AERO」を装着することで、マザーボード上の3基とあわせて合計7基ものM.2スロットを利用できる。M.2仕様の高速SSDを複数搭載して、RAIDを構築するといった使い方も可能だ。

MEG X399 CREATIONのスペック。19フェーズのデジタル電源回路を搭載。ファンコントロールは10基まで可能で、温度センサーを3基備えている
PCI Express x16スロットやメモリスロットは金属で強化されたSteel Armor仕様になっている
オプションの「MSI XPANDER-AERO」を装着することで、合計7基のM.2スロットを利用できる

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B450搭載マザーボードも展示、CPUとメモリ不要でBIOSをアップデートできる「BIOS FLASHBACK+」搭載

B450搭載マザーボード「B450 TOMAHAWK」。ゲーム向けモデルで、M.2やUSB 3.1 Gen2をサポート。CPUやメモリ不要でBIOSをアップデートできる「BIOS FLASHBACK+」を搭載
B450 TOMAHAWKのI/Oパネル部分。一番上にある小さなボタンが「BIOS FLASHBACK+」用のボタン

 また、Ryzen用新チップセットB450を搭載したSocket AM4対応マザーボードも2製品が展示されていた。

 「B450 TOMAHAWK」はゲーミング向けで、M.2やUSB 3.1 Gen2をサポート。電源回路などのヒートシンクも強化されている。「B450-A PRO」はスタンダードモデルで、ヒートシンクなどは簡素化されているものの、M.2やUSB 3.1 Gen2のサポートいった、基本機能はほぼ同じだ。

 今回の2製品のウリは、BIOSアップデータを入れたUSBメモリを使うことで、CPUやメモリがなくてもBIOSをアップデートできる「BIOS FLASHBACK+」を搭載していること。AMDの現行CPUはマザーボードのBIOSアップデートが頻繁にあり、最新CPUは最新BIOSでないと動作しない場合がある。そうした場合、これまでは古いCPUでいったんPCを組み、BIOSをアップデートしてから新しいCPUに交換すると手順を踏む必要があったが、BIOS FLASHBACK+を搭載したモデルであればそうした手間がかからず、非常に便利だ。

 BIOS FLASHBACK+は、今後登場するAMDプラットフォーム向けマザーボードで、標準的に搭載していく意向だという。B450 TOMAHAWKとB450-A PROの発売時期は7月末の予定。

B450搭載マザーボード「B450-A PRO」。こちらはスタンダードモデルでヒートシンクなどが簡素化されているが、M.2やUSB 3.1 Gen2などの機能はゲーミング機能と変わりない
B450-A PROのI/Oパネル部分。こちらも「BIOS FLASHBACK+」に対応しており、一番上にBIOS FLASHBACK+用のボタンが用意されている
B450-A PROのPCI Express x16スロットは上側のスロットのみ金属カバーで強化されたSteel Armor仕様だが、下側のスロットも2か所が金属で補強されており、ほぼ同等の耐久性を誇るというB450 TOMAHAWKも同じ仕様)

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液晶ディスプレイとQi充電台が一体になったヘッドフォンスタンド「GPS」

ヘッドフォンスタンドと無線充電台、ステータスディスプレイの1台3役の機能を持つ「GPS」(GAMING PREMIUM STAKCER)
手前の部分はQi規格の無線充電台になっており、スマートフォンなどを載せて充電できる

 ゲーミングデスクトップPCなどの横に置かれ、注目を集めていた製品が「GPS」(GAMING PREMIUM STAKCER)。ステータス表示用ディスプレイと無線充電台を備えたヘッドフォンスタンドだ。

 デバイス自体も3つのパーツから構成されており、それぞれ分離することができる。無線充電台は、Qi規格に準拠しており、対応スマートフォンを載せるだけで充電が可能だ。さらにUSBハブとしても利用できる。

 ステータスディスプレイは透明液晶を円筒の中央部に設置したもので、映像が空中に浮かび上がるように見える。専用ユーティリティを使うことで、ステータスディスプレイに表示される映像を自由にカスタマイズ可能。対応形式はアニメーションGIF。過去に同フォーマットでパラパラ漫画などを作ったことがある人は嬉しいだろう。また、映像以外にもCPU利用率やクロック周波数などを表示させることも可能だ。

 なかなかユニークなデバイスだが、今回はあくまで参考出品のモデルということで、製品化についてはまだ未定とのことだ。

専用ユーティリティの「DRAGON CENTER」により、GPSのディスプレイに表示される映像(アニメーションGIF形式)を自由にカスタマイズできる
DRAGON CENTERでは、CPU利用率やクロック周波数などをGPSのディスプレイに表示させることができる
ハッシュレートの表示なども可能

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RGB LED搭載で美しく光る高性能CPUクーラー「Core Frozr XL with RGB Fan」

新型CPUクーラー「Core Frozr XL with RGB Fan」。天面とファンが美しく光る
ファンのLEDはフレーム側に搭載されている

 CPUクーラー「Core Frozr XL」のRGB LED搭載モデル「Core Frozr XL with RGB Fan」も展示されていた。

 本体カラーはシルバーを基調としたものになっており、ファンは新設計のフルカラーRGB搭載品を採用。美しく点灯し、ライティングパターンも自由に変えることができる。

 また、RGB LED搭載ファンは単体でも販売されることが決まっており、2018年中に発売される予定。CPUクーラーの発売は単体ファン発売の後になるそうで、ファンの方が先行して発売される見込みとのことだ

クーラー側面、ファンはカバーで覆う構造になっている
Core Frozr XL with RGB Fanに使われているものと同じファン
鮮やかに発光する

【Core Frozr XL with RGB Fanをどう思いますか?】
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OPTANE SSD×4 RAID 0で10GB/s超えのデモのほか、ゲーミングデバイスやマイニングリグなどを展示

 そのほか、MSI XPANDER-AEROを利用してM.2 SSDを4枚使ったRAID 0のデモやRadeon搭載ビデオカードの新製品、MSI製マイニングリグ、マイニング向けビデオカード、Core i7-8086K、各種ゲーミングデバイスなども展示されていた。

M.2 SSDを4枚搭載できる「MSI XPANDER-AERO」
M.2 SSD(Intel OPTANE SSD 905P)×4のRAID 0をデモ(下段側に搭載)
速度は10GB/s超え
Radeon RX 580を搭載した「Radeon RX 580 MECH 2 8G OC」。オーバークロックモデルで、ミリタリークラスのパーツを採用
Radeon RX 570を搭載した「Radeon RX 570 MECH 2 8G OC」。こちらもオーバークロックモデル
GeForce GTX 1080 Ti搭載の「GeForce GTX 1080 Ti DUKE 11G OC」。3連ファンタイプのクーラーを採用
GeForce GTX 1070 Tiを搭載した「GeForce GTX 1070 Ti Titanium」。日本での発売予定はないとのことだ
MSIが開発したマイニング用リグ。4つのユニットが田の形に並べられている。左側の2ユニットは、NVIDIA製GPU「P104」を12基搭載した「BLOCKCHAIN F-12 P104」で、右側の2ユニットは、RX470を12基搭載した「BLOCKCHAIN F-12 RX470」。
BLOCKCHINA F-12では、上下対称にビデオカードが6枚ずつ装着されている
Radeon RX 580を搭載したマイニング向けビデオカード「Radeon RX 580 MINER 8G」
GP104-100を搭載したマイニング向けビデオカード「NVIDIA P104-100 MINER 4G」
マイニング用マザーボードも展示されていた
8086誕生40周年記念としてリリースされた「Core i7-8086K」の展示スペース
Core i7-8086Kの製品パッケージ
Intel製CPUのコンシューマー向けモデルでは初の最高5GHzをうたうCPUであることがアピールされていた
ゲーミングマウスの新製品「CLUTCH GM50」。日本人向けに企画された製品で、日本人の手にあうサイズとなっている
ゲーミングキーボードの新製品「VIGOR GK60」。Cherryの赤軸を採用。LEDも赤色のみだが、発光パターンはキーボードだけで変えられる
布製で光るマウスパッドも展示されていた。発光色は変更可能
メカニカルロープロファイルスイッチを採用したゲーミングキーボード「VIGOR GK50」。こちらはフルカラーで光る
ゲーミングヘッドセット「IMMERSE GH60」。4極3.5mmプラグ接続モデル
ゲームコントローラー「FORCE GC20」。振動機能を搭載した有線モデル。Windowsだけでなく、Androidにも対応

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[制作協力:MSI]