SIMカードスロット付きの小型PC「DL1000」が登場、将来は5G対応予定
SIMカード対応LTEモジュールを搭載した小型ベアボーン「DL10J」。展示品は中が見えるように上面の一部が透明になっているが、製品版では透明部分はなくなり、中は見えない 展示品には、HUAWEI製のLTEモジュールが搭載されており、SIMカードを装着することで、無線WAN通信が可能になる。各国の周波数帯などに合わせて搭載されるモデルは変わるとのこと 最初に紹介したいのが、SIMカードスロットを備えた小型PC「DL1000」だ。同社のベアボーンキット「DL10J」をベースにしたモデルで、完成品PCの状態で提供される。
CPUはCeleron J4005を搭載。SO-DIMMスロットを2基備えており、最大8GBまでのメモリを搭載できる。LTEモジュールは、オプションとして提供され、利用する国にあわせたモジュールを搭載することになる。今後、5G対応モジュールが登場すれば、5Gへの対応も可能とのことだ。
展示品は中のLTEモジュールが見えるように上面の一部が透明になっているが、製品版では透明部分はないとのことだ。展示品には、HUAWEI製LTEモジュールが搭載されていたが、日本で発売される製品については、Sierra Wireless製LTEモジュールが搭載されることになるという。
SIMカードを利用するLTEなどの無線WANは、無線LANに比べて信頼性が高く、セキュリティ面でも安心であるという。また、無線LANであればルーターが故障すると通信できなくなるが、そうした対障害面でのリスクを少なく出来る点もメリットになるという。
そのほか、センサーデータの集積などの用途では、無線LAN環境がない場所でもデータの送受信が可能なことがメリットとなる。常時通信可能という利点を活かして、POSや監視カメラ、IoT、デジタルサイネージなどの応用が考えられる。
DL10Jの前面には、USB 3.1 Gen1×2やライン出力、マイク入力が用意されている DL10Jは、デジタルサイネージやセンサーデータの集積、POS、監視カメラなどさまざまな用途での使用が想定されている DL10Jのスペック。CPUとしてCeleron J4005を搭載し、ファンレス動作を実現。SO-DIMMスロットを2基備えており、最大8GBまでのメモリを搭載できる 【DL1000についてどう思いますか?】
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小型ゲーミングPC「X1」のCoffee Lake世代モデルが登場、GPUも強化
小型ゲーミングPC「X1」のアップデートモデル。新モデルは、Coffee Lake世代のCPUを搭載し、ビデオメモリ6GB版GeForce GTX 1060(旧モデルはビデオメモリ3GB版)を搭載する X1の背面。USB 3.1 Gen1×3(うち一つはType-C)、USB 2.0×4、Gigabit LAN、HDMI×3、DisplayPortなどが用意されている コンパクトな筐体にクアッドコアCPUとGeForce GTX 1060を搭載していることで人気の小型ゲーミングPC「X1」は、マイナーチェンジしたアップデートモデルが展示されていた。
新X1は、ボディなどの変更はないが、CPUがCoffee Lake世代になり(現行モデルはKaby Lake世代)、GPUも3GBメモリ版GeForce GTX 1060から6GBメモリ版GeForce GTX 1060へ強化される。
小型でも高性能なPCが欲しいというユーザー向けの製品で、ゲームはもちろん、ディープラーニングやシミュレーションなどのGPGPUアプリケーションにも向いている。ブースでは、人物を認識し、それぞれの人の位置を管理するシステムのデモが行われていた。X1のアップデートモデルは、今年夏頃に登場予定であり、価格は未定だ。
X1では、人物を認識し、それぞれの人の位置を管理するシステムのデモが行われていた 【X1をどう思いますか?】
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静電式タッチパネル搭載のコンパクトな一体型PC「P20U」、店頭の案内板などに最適
静電式タッチパネルを搭載した一体型PC「P20U」。液晶サイズは11.6型で、ファンレス設計となっている P20Uの底面。数多くのインターフェースがあり、シリアルポートなどのレガシーインターフェースも用意されていることがポイントだ 一体型PCの新モデル「P20U」も展示されていた。こうした一体型PCは、法人ではタブレット代わりに使われることが多いという。
Androidタブレットは、バッテリーの交換ができないものが多く、数年使っているとバッテリーがへたってしまい、実用的に使えなくなるという問題がある。また、安価な製品は、製品の信頼性や耐久性にも難があることが多い。P20Uは、そうした問題を解決する製品だ。
旧モデルの「X50V6」は、タッチパネルが感圧式なので力を入れて押す必要があり、やや操作に慣れが必要であったが、P20Uはより感度の高い静電式タッチパネルを採用しており、タブレットと同じような感覚で利用できる。
また、タブレットは搭載インターフェースが貧弱で、拡張性に乏しいことも欠点であったが、P20Uは、底面に非常に多くのインターフェースを搭載しており、シリアルポートのようなレガシーインターフェースもサポートしているため、シリアルポートが必要な計測機器や製造装置などのコントローラーとしても利用できる。P20Uの発売は、今年夏頃の予定とのことだ。
P20Uの右側面。シリアルポート用の穴が設けられている P20Uの左側面。SDカードスロットとUSB 2.0×2が用意されている 旧モデルの「X50V6」。液晶は15.6型と大きめだが、タッチパネルが感圧式なので、タブレットの代用としては今回の「P20U」の方が適しているという 【P20Uをどう思いますか?】
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HDMIを4系統搭載し、最大で8K相当の表示も可能な薄型PC「DH02U」
薄型PC「DH02U」。前面にはUSB 3.1 Gen1×2とUSB 2.0×2、ヘッドホン、マイクが用意されている。また、壁掛け用のオプションパーツもある DH02Uの背面。DisplayPortの代わりにHDMIを追加しており、HDMIが合計4系統となる。それぞれ4K出力に対応するため、4Kディスプレイを4つ田の字に並べれば8K相当の表示が可能だ 「DH02U」は、HDMIを4系統搭載したことが特徴の薄型PCだ。高さは43mmしかないので、壁掛けでも運用しやすい。GPUはGeForce GTX 1050が搭載し、大型デジタルサイネージやマルチスクリーンが要求される用途に向けたモデルとなっている。
複数系統の出力を持つビデオカードや完成品PCは、DisplayPortの数が多いのが一般的だが、DH02Uでは出力を全てHDMI変更、HDMI 2.0×4出力という構成を実現している。それぞれ4K出力に対応するため、4Kディスプレイを4つ用意して田の字に並べれば8K相当((8K出力時は最大30fpsになるとのこと)の表示が可能になる。
8Kディスプレイは非常に高価だが、DH02Uと4Kディスプレイ4台を用意することで、8K相当の解像度を得られることが利点だ。また、DisplayPort対応の大型ディスプレイは高価な場合もあるが、HDMIであれば安価なテレビなども利用しやすいという。
DH02Uによる4K×4出力のデモ。こうした大型サイネージも低価格で実現できる DH02Uのスペック。GeForce GTX 1050を搭載する 【DH02Uをどう思いますか?】
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