COMPUTEX AKIBA出張所
トリプルリングでより美しく発光、GAMDIASはイルミネーションを強化した冷却ファンなどを展示
光るゲーミングデスクや水冷クーラーの新モデルも(COMPUTEX AKIBA出張所 / GAMDIAS編)
2019年5月31日 08:05
PC/IT関連の見本市「COMPUTEX TAIPEI 2019」が、5月28日~6月1日(現地時間)の日程で台湾で開催されている。
詳細な取材記事は僚誌PC Watchが報じているが、「実際の展示を見て、メーカーに伝える」というのはなかなか難しい。そこで、例年同様、メーカー協力による意見箱付きのレポートをお届けする。
記事末尾に製品やメーカーへの意見を入力できる入力欄を用意したので、ぜひ意見や要望を送信してほしい。いただいた意見はそれぞれのメーカーや国内代理店に送付、製品開発などの参考として活用していただく予定だ。
RGB LED搭載ファンやPCケースの新製品が登場
GAMDIASは、2012年に設立された台湾のPC関連機器メーカーであり、特にゲーミングデバイスで知られているが、冷却ファンや水冷クーラーユニット、電源ユニット、PCケースなどのパーツの製造も手がけており、昨年から日本国内でも販売が開始されている。
今回のCOMPUTEXのブースでは、従来から定評のある冷却ファンや水冷クーラーの後継製品、新型PCケース、電源ユニットの新モデルをはじめ、ゲーミングデスクやヘッドセットなども展示されていた。
ここではその中から特に注目したい展示や製品を紹介する。
冷却ファンや水冷クーラーのイルミネーションがさらに美しく、冷却性能も向上
冷却ファンや水冷クーラーユニットの新製品として、「AEOLUS M2-1204R」や「CHIONE P2-360R」などが展示されていた。
AEOLUS M2-1204Rは、120mmのRGB LEDファンが4個セットになった製品であり、AEOLUS M1-1204Rの後継となる。従来のM1ではRGB LEDイルミネーションが表裏2面のデュアルリング仕様だったのに対し、新しいM2ではの中心部にもイルミネーションが追加され、トリプルリングに進化。ファンの外側と内側から光が照らされるため、さらにイルミネーションが派手で美しくなった。また、ファンの回転数の変更段階も増え、冷却性能も向上している。
水冷クーラーユニット「CHIONE P2-360R」については、GAMDIASの水冷クーラーユニットCHIONEシリーズの最上位に位置する製品であり、従来のCHIONE P1Aの後継となる。大型ラジエーターに120mmの3連ファンが搭載されており、このファンのイルミネーションがAEOLUS M2と同様にデュアルリングからトリプルリングにパワーアップ、冷却性能も向上している。
また、水冷ヘッドのデザインも一新され、クリアパーツを採用することで透明感のある仕上げになり、よりイルミネーションが美しく見えるようになった。その他、CHIONEシリーズとして、2連ファンの「CHIONE M2-240R」、ファンが1個の「CHIONE E2-120R」も展示されていた。
新型ミドルタワーケース「ARGUS M1」やコンセプトモデルを展示
GAMDIASは、デザイン性の高いゲーミングPCケースでも人気だが、今回のブースでは、新型ミドルタワーケース「ARGUS M1」などの新製品が展示されていた。
ARGUS M1は、E-ATXマザーボードに対応したミドルタワーケースで、左側面には強化ガラスパネルが搭載されている。フロントパネルには雷のようなデザインのRGB LEDが配置されており、美しく点灯する。また、フロントI/Oポート部分にもRGB LEDが仕込まれており、こちらも美しくライトアップされる。発光色や発光パターンは、専用ボタンを押すことで変更できるほか、マザーボードからのコントロールも可能だ。ARGUS M1は、日本でも発売される予定である。
ミドルタワーケース「ATHENA M1」は、現在開発中のコンセプトモデルで、山脈のように凹凸がついたメッシュ製パネルとガラスプレートの2種類のフロントパネルが付属しており、取り替えられることが特徴だ。
ミドルタワーケース「TALOS M1A」は、日本国内でも販売されている「TALOS M1」の後継製品で、側面のガラスパネルの固定がマグネット式からスクリュー止めに変わった他、RGB LEDファンがアドレサブル対応になり、マザーボードからのコントロールができるようになった点が主な違い。
電源ユニットも搭載ファンがアドレサブル対応になるなど正当進化
電源ユニットについては、従来のASTRAPEシリーズからKRATOSシリーズへと一新された。KRATOSシリーズでは、ファンのイルミネーションがアドレサブル対応になり、マザーボードからの同期コントロールも可能になった。もちろん、光り方もより鮮やかになっている。650W電源ユニットのKRATOS P1-650Gは、電源ケーブルが取り外せない固定式だが、取り回しのしやすいフラットケーブルを採用している。750W電源ユニットのKRATOS P1-750Gは、一部の電源ケーブルが必要に応じて着脱できるセミモジュラー式を採用している。KRATOS P1-650GとKRATOS P1-750Gはともに80PLUS GOLD認証を取得している。
ミドルレンジモデルとしては、750W電源ユニットの「KRATOS M1-750B」や600W電源ユニット「KRATOS M1-600B」、500W電源ユニット「KRATOS E1-500」が展示されていた。750Bと600Bは、80PLUS BEONZEの認証を取得済みだ。