COMPUTEX AKIBA出張所

GeForce GTX 980 Tiの水冷+空冷モデルが登場、
小型PC「ZBOX」ではRAID対応やSteamOS搭載品が多数展示

(COMPUTEX AKIBA出張所 / ZOTAC編)

 毎年恒例のCOMPUTEX TAIPEIが6日まで開催中だ。

 様々なメーカーが出展する同イベント、詳細な取材記事は僚誌PC Watchが報じているが、「実際の展示を見て、メーカーに伝える」というのはなかなか難しい。そこで、例年同様、メーカー協力による意見箱付きのレポートをお届けする。

 項目ごとに、あなたの「欲しさ加減」や意見を入力できる入力欄を用意したので、好きな項目に入力し、最下段の「送信」のボタンを押して送信してほしい。いただいた意見はそれぞれのメーカーや国内代理店に送付、製品開発などの参考として活用していただく予定だ(アンケート集計期間は6月23日まで)。

水冷+空冷クーラーのGTX 980 Tiからファンレス/CeleronのZBOXまでビデオカードは2枚羽根の独自ファン「EKO FAN」搭載モデルも

ZBOXだけでなく、ビデオカードのアピールも強化していた
並ぶZBOX

 今回はZOTAC編。

 NUCの元祖とも言える小型PC「ZBOX」シリーズやGeForce搭載ビデオカードで知られる同社だが、ブースでも様々なZBOXが大量展示。

 ファンレスや4画面出力、RAID対応、SteamOS搭載、Broadwell/Braswell採用など、様々な製品が展示/デモされていた。また、自作PC的に注目できるのがビデオカードに注力していたこと。

 独自クーラー「IceStorm」や今回初登場の独自ファン「EKO FAN」を搭載するモデルなど、複数のGeForce GTX 980 Tiビデオカードを展示。なかなか力が入ったラインナップになっていた。

 以下、順に紹介していこう。



GTX 980Tiの水冷/空冷両対応モデルが登場

 まず、同社が「アピールしたい」とするのがビデオカード群。そしてそのフラグシップとなるのが水冷・空冷両用クーラーを搭載した「GTX 980 Ti ARCTICSTORM」だ。

 この製品は、「基本的には空冷で使えるが、水冷キットを接続すれば水冷でも利用できる」というもので、もちろんオーバークロック仕様。GPUクロックはベース1,025MHz/ブースト1,114MHzで、メモリクロックは7,010MHzとされている。ビデオカード背面はバックパネル付き。ビデオメモリは6GB。

 搭載クーラーは3連ファンを備えたもので、水冷キットを接続できるフィッティングを搭載。汎用水冷キットを接続することで水冷での利用が可能になる。

 同じGM200コアを採用するGeForce GTX TITANはリファレンスクーラーの製品しかなかっただけに、「水冷対応のオリジナルクーラー」という点が気になるポイントと言えるだろう。

【GTX 980 Ti ARCTICSTORMをどう思いますか?】
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空冷980 Tiにも独自クーラーモデル、風量30%の独自ファン「EKO FAN」搭載

GTX 980Ti AMP! Omega Edition
EKO FAN

 また、GeForce GTX 980 Ti搭載製品としてはオリジナルの空冷クーラー「IceStorm」を搭載、さらに「30%エアフローを強化する」という独自ファン「EKO FAN」を追加することで冷却性能をさらに向上させたという「GTX 980Ti AMP! Omega Edition」「GTX 980Ti AMP! Extreme Edition」も展示していた。

 この「EKO FAN」は、ファンの羽根の内側にもう一つ羽根のような構造を追加したもの。羽根の構造の工夫により、エアフローを30%向上、ファン中央のデッドスペースも低減できたほか、風圧も15%向上、より冷却能力が高まったという。

 今回の「GTX 980Ti AMP! Omega Edition」と「GTX 980Ti AMP! Extreme Edition」は、IceStormクーラーにEKO FANを組み合わせた製品で、Extreme EditionのGPUクロックはベース1,253MHz/ブースト1,335MHz、メモリクロックは7,210MHzとされている。

 「GTX 980Ti AMP! Omega Edition」に関しては「今後決定」とされており、さらなるクロック向上を検討しているものとみられる。

 なお、これらの製品では、電源ノイズを低減、動作クロックの上限や安定性をより高めるという「POWERBOOST」も搭載している。

【EKO FAN搭載製品】
ファンの羽根は一部2重になっている
EKO FANの解説
OMEGA Editionのスペック
背面はバックパネル付き
POWERBOOSTチップ
EXTREME Editionのスペック
通常ファンを搭載したOCモデル「GTX 980 Ti AMP! Edition」もラインナップ。ファンは通常タイプだが、クーラーそのものはオリジナルのIcsStorm。動作クロックはGPUが1,051MHz(ベース)/1,140MHz(ブースト)、メモリが7,010MHz。

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RAID対応、最大3つのストレージを搭載できる「ZBOX」を展示

2台のHDDをRAID 0で運用中

 また、同社のお家芸である小型PC「ZBOX」シリーズは主要な新製品だけでも7製品以上もある力の入れぶり。

 特徴的な製品の一つと言えるのが2基の2.5インチベイとmSATAスロットを合わせて3つのストレージを搭載、RAIDでも利用できる「Rシリーズ」。会場にあったのは「R531」と「R323」だ。

 デモ中の「R531」では、2基の2.5インチHDDを搭載、2TB×2台=4TB分のストレージをRAIDで構成。さらに「mini PCIeスロットも利用できる」と説明されており、会場ではビデオキャプチャカードを搭載しての実演も行っていた。

2.5インチSSDを1台搭載、ビデオキャプチャカードを搭載した例
R531はCore i3-5010U搭載で米国価格が369ドル。Celeron 2961Y搭載の姉妹モデル「R323」は同209ドル
R323

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Steam OS搭載モデルもアリ、CPUはSkylake

 また、Steam OSをプリインストールして販売するというZBOX「SN970」も展示。

 国内で販売するかどうかや発売時期などは不明だが、「6th Gen Intel Processor」(=Skylake)とされており、「Skylake登場後」をにらんだ製品なのは確実そう。

 搭載GPUはGeForce GTX 970Mで、4系統のHDMI出力、2系統の1000Base-T LANなども搭載する。搭載ストレージは1TBのHDDと128GBのSSDで、メモリは8GBのDDR3。展示機のUSBコネクタはType-Cになっていた。

2.5インチSSDを1台搭載、ビデオキャプチャカードを搭載した例
R531はCore i3-5010U搭載で米国価格が369ドル。Celeron 2961Y搭載の姉妹モデル「R323」は同209ドル

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このほかにも様々なZBOXが……、GPU搭載のゲーミングモデルや4画面出力のAMDモデル、Core MやCeleronのファンレスモデルまで

ブースでは多数のZBOXが展示されていた。
ZBOXシリーズのサイズ比較図

 このほかでは、BroadwellやSkylake搭載のZBOXが多数展示。

 さらに、GeForce GTX 960MとBroadwell(Core i5-5200U)を搭載するゲーミングモデル「EN960」や、4系統の出力をもつAMDベースのマルチメディア向けZBOX「MA760」(AMD FX-7600搭載/479ドル)や、Celeron搭載のファンレスモデルCI321 nano(OS無し189ドル/OS付き319ドル)、Core M-5Y10Cを搭載するCI521 nanoなども展示されていた。

 ファンレスモデルからハイパフォーマンスモデルまで、選択肢の幅が広いのがZBOXのメリットだが、反面、なかなか一堂に会する機会というのもあまりない。気になる製品があるならば、この機会に意見を投稿してみて欲しい。

GeForce GTX 960MとBroadwell(Core i5-5200U)を搭載するゲーミングモデル「EN960」
同じくBroadwell(Core i5-5200U)を搭載したZBOX nano
4画面出力/AMDベースのMA760。「フルHDパネル4枚で4K相当の出力ができる」のがウリ
Celeronを搭載するファンレスモデル「CI321 nano」。Core M搭載の「CI521 nano」もある
Iris Proを搭載したZBOX。具体的なCPU名は表示されていなかったが、「クアッドコアCPU」を搭載しているという
こちらはAtomベースのSoC「Braswell」搭載のZBOX

その他、展示品に関してのご意見:

メーカーへのご意見:


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[制作協力:ZOTAC]

(AKIBA PC Hotline!編集部)