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プロが水冷PCの製作方法を解説するイベントが開催、Modderの門馬ファビオ氏が実演デモ

相談しながら水冷PCの構成やデザインを決められる相談会も実施予定

門馬ファビオ氏

 水冷PCの解説イベント「DIY水冷パソコンステップアップ講座」が4日(土)に行われた。解説を行ったのは有名プロModderの門馬ファビオ氏と、代理店アスクの納谷氏。

 この日はThermaltakeの水冷パーツをメインに使用し、水冷PCを構築するのに必要なパーツの紹介、実際に水冷ヘッドやフィッティングを取り付ける際の注意点、配管作業の手順などを紹介した。

 また、5(日)には門馬ファビオ氏に直接パーツ選定の相談などを行いつつ水冷PCの制作代行を依頼できる「Moma Garage出張版in TSUKUMO」の開催も予定されている。

水冷PCを1台構築しながらポイントを解説、壊さないための手順も紹介

 イベントでは、門馬氏がほぼはじめから水冷PCを作製し、ポイントとなる部分が随時紹介された。

ブラケット部分が2段になっているカードに水冷ヘッドを取り付ける場合は要注意
ハードチューブの加工も実演
この日はThermaltakeの水冷パーツをメインに使用
製作途中の様子
今回のPCの構成
電源は3月中に発売が予定されている新モデルのサンプルが使用されていた
配管完了
クーラーントを注ぐ際の注意点も解説
ポンプのエア抜き方法なども紹介された

 ビデオカードを例に挙げると、必ず水冷化の前に動作確認を行うことや、GPU用水冷ヘッドはネジを強く締めすぎるとGPUが破損してしまうといった点、水冷ヘッドが斜めにGPUコアに接すると破損してしまうので、水冷ヘッドが平らに置ける場所で必ず作業を行うなどのコツが紹介された。

 また、クーラントを注ぐ際は、一気に入れるのでは無く、一番近いフィッティングまでの分を入れ、水漏れが無ければ次のフィッティングまでの量を注ぐといった、トラブルが無いか確認しつつ行う方法を紹介。この際、かならずフィッティングを手で触り、緩みなどがないか確認するのも重要といったノウハウも紹介された。

 この日は無事イベント時間内に水冷PCを完成させ、PCが起動するところまでユーザーに披露された。

完成した水冷PC

 また、代理店アスクの納谷氏からはThermaltakeの今後の製品展開なども紹介され、水冷パーツのカラーバリエーションモデルや、リング状のLEDを搭載したRiingファンのフレームやブレードのカラーが異なるモデルなどが計画されていることも明かされた。

 直近では、RGB LEDを搭載した80 PLUS GOLDのATX電源「TOUGHPOWER GRAND RGB」が3月~4月頃に発売される予定とのことだ。

門馬ファビオ氏に直接相談したり、組み立て依頼ができる水冷PC相談会も実施

 なお、3月5日(日)には門馬氏が水冷PCに関しての相談のほか、パーツ選定や組み立て代行を請け負う「Moma Garage出張版in TSUKUMO」も開催される。

 「Moma Garage出張版in TSUKUMO」は今後も継続実施が予定されており、毎月の最終土曜日に実施するとのこと。期間は半年ほどが予定されており、実施日などに変更があった際は随時告知を出すそうだ。

 実際に水冷PCの製作を門馬氏に依頼する際は、ツクモでPCパーツと水冷パーツを一式購入し、後日ユーザーへ郵送で納品というかたちになる。

 見積もりに関しては無料で、水冷PCの組み立てを依頼した際の料金は、PCパーツ一式の料金に工賃(組み立て/動作チェック/輸送時の保険料など)を加えた額となる。工賃の目安としては、ATXケースサイズの場合で6万円前後になるという。

 また、水冷PCの注文自体は「Moma Garage出張版in TSUKUMO」実施日以外も受け付けており、ツクモパソコン本店の店頭で組み立て代行の依頼などを行うことができる。

 自分では水冷PCを組めないが、完成度の高い水冷PCが欲しいといったユーザーには有用なサービスになるだろう。

[撮影協力:ツクモパソコン本店]