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電源の寿命を伸ばす秘訣をFSPが解説、新製品紹介イベントを実施

扱い方次第で電源の寿命は2倍違う、ポイントを紹介

 FSPの新製品紹介イベント「2018年冬FSP感謝祭」が廣瀬本社ビル5階のレンタルホールで行われた。

 発売されたばかりの新製品や、まだWebサイトにも載っていない未発売製品などの展示のほか、FSPスタッフによる同社製電源の特徴紹介や、電源を長く使うためのポイントの解説なども実施。

 また、同社製電源購入者を対象に、台湾往復の航空機ペアチケットなどが当たるガラポン抽選会や、来場特典としてチョコやボールペンなどのノベルティプレゼントなども行われた。

電源を長く使うためのポイントは環境温度・定期的な清掃・ケースの冷却性能の3点エアフローが悪ければ寿命は半分に

FSPのVic氏
電源寿命を延ばすためのポイントを解説

 製品解説のセッションでは、FSPのVic氏が電源を長く使うためのポイントや、同社製電源の特徴を紹介。

 電源寿命への影響が最も大きいのは温度とのことで、ベストの環境温度は25℃。40℃まで環境での動作も想定して設計されているが、ベストな温度が維持された環境と、悪環境では製品寿命が2倍は違うとのこと。

 また、製品故障の原因として多いのが異物混入と、ほこりなどが溜まり放熱性が低下したことによる故障とのことで、長く使うなら1年に1回くらいは清掃を行って欲しいとのことだ。

 3点目にケースのエアフローがあげられ、エアフローが確保された冷却性能が高いケースは電源が長く使えるという。ケーブルの配線次第でエアフローはだいぶ変わるので、綺麗に配線することもポイントとされた。

電源の寿命を最大限発揮させるポイントは、適度な環境温度、清潔性の維持、冷却性の良いケースを選ぶことの3点。

 このほか、FSP製電源のポイントやFSPの会社紹介、新製品の紹介なども行われた。

ファンは静音性と信頼性の高い物を採用
コンデンサは日本製を採用、信頼性の面で日本製のものは優れているとのこと
ケーブルはエアフローを重視し薄型のリボンケーブルを採用
発売されたばかりの水冷・空冷両対応電源「Hydro PTM+」
世界初の水冷対応80 PLUS Platinum認証電源
今後発売が予定されてる2,000W電源「CANNON」、200V対応品
既存モデルも紹介
今後日本でも発売予定のケースとCPUクーラー
FSP社の概要
世界初のATX電源を開発したメーカー
80 PLUS認証を取得した電源のモデル数は世界一

未発表製品など新製品を展示、電源は中身がわかる状態で来場者にポイントを解説

 イベント会場には、まだWebサイトにも掲載されていない未発売製品のサンプルや、発売されたばかりの製品などが多数展示。

 メインストリーム向けの電源は中身が見える状態で展示されており、来場者から質問などがあった際は実際に実装パーツなどを見ながら解説などが行われた。

 代理店のオウルテックによると、未発売製品に関しては夏商戦前の発売を予定しており、7月以降順次日本の市場に投入できればとのこと。

 なお、日本向けに投入されるモデルは、FSPとオウルテックのダブルチェックを通ったモデルに限定されているとのことで、ケースなどはエッジ部分を触っても怪我をしないように処理された製品に限定したり、品質面で日本のユーザーに満足してもらえるものを選択しているという。

 ケースに関しては全てエアフローを重視したモデルになっており、ATXケースとしては横幅を広めに設計しているとされており、価格帯は1~2万円前後のレンジの製品になるそうだ。

参考展示されていた容量2,000W/200V対応の「CANNON」。マイニング向けモデルで多数のPCIe用電源コネクタを備え、12V出力は最大166.6A(1系統出力モデル)。
水冷・空冷両対応電源「Hydro PTM+」
スタンダードモデルの「RAIDER II」
80 PLUS Gold認証でコンパクトなな「AURAM S」
80 PLUS Gold認証の「Hydro G」
ファンなども装着された状態で販売されるTDP 120W対応のエントリーモデル「AC301」
TDP 180W対応の「AC401」
TDP 240W対応の「AC601」と「AC602」、違いは搭載ファンの発光色
ガラスパネルを採用する「CMT540」
側面窓付きの「CMT330」
「CMT240」、このモデルはホワイトモデルも用意されている
冷却性重視の「CMT230」
FSP電源購入者を対象にしたガラポン抽選会も実施
来場者にはノベルティのチロルチョコなどのプレゼントも行われた