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Zen5採用のAMD最新CPU「Ryzen 9000」シリーズが遂に発売、まずはRyzen 7 9700Xなど2モデル
2024年8月10日 11:00
Zen 5アーキテクチャを採用したデスクトップ向け「AMD Ryzen 9000シリーズプロセッサ」(以下「Ryzen 9000」と表記)が登場した。今回入荷したモデルはAMD Ryzen 7 9700X、AMD Ryzen 5 9600Xの2つで、サーマルソリューション(CPUクーラー)は付属しない。
店頭価格は順に70,800円、54,800円で、販売店によると初回入荷数はごく少量。ツクモパソコン本店は購入特典として涼感マフラータオル(ボトルケース付き)を配布している。
AMDの新世代デスクトップ向けCPU
Ryzen 9000はSocket AM5型ソケットに対応したCPUで、最新の「Zen 5」アーキテクチャを採用したというもの。Zen 5採用のRyzen 9000は、前世代のRyzenプロセッサの「Zen 4」と比較してIPC性能が平均16%向上しているという。
特に、ゲームや制作におけるパフォーマンスをアピールしている。AAA級の大作から人気eスポーツまで、幅広いゲームタイトルでのスムーズなプレイと高いフレームレートを実現するといい、また、3Dモデリング、製品のビジュアライゼーションなどにおいて、シングルスレッドおよびマルチスレッドの優れたパフォーマンスを提供するとしている。
Ryzen 9000をサポートする新しいチップセットとしてAMD X870E、AMD X870を用意し、PCIe 5.0、DDR5、USB4、Wi-Fi 7などをサポートするとしている。新チップセットは、AMD EXPOテクノロジーによりさらに高速なDDR5メモリのオーバークロックにも対応するように設計されているという。
なお、AMD X870E、AMD X870を搭載したマザーボードはまだ登場していないが、これまでのチップセット(AMD X670E、AMD X670、AMD B650E、AMD B650、AMD A620)もRyzen 9000をサポートするとされている。
AMD Ryzen 7 9700Xの主なスペックは、コア/スレッド数が8/16、ブースト/ベース周波数が最高5.5GHz/3.8GHz、総キャッシュ容量が40MB、TDPが65W。
AMD Ryzen 5 9600Xの主なスペックは、コア/スレッド数が6/12、ブースト/ベース周波数が最高5.4GHz/3.9GHz、総キャッシュ容量が38MB、TDPが65W。
上位モデル「Ryzen 9 9950X」「Ryzen 9 9900X」は8月15日(米国時間)に発売予定とされている(国内発売日は不明)。
[取材協力:ツクモパソコン本店とTSUKUMO eX.とパソコンショップ アークとパソコン工房 秋葉原パーツ館とドスパラ秋葉原本店]