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Zen5採用のAMD最新CPU「Ryzen 9000」シリーズが遂に発売、まずはRyzen 7 9700Xなど2モデル

「Ryzen 7 9700X」と「Ryzen 5 9600X」

 Zen 5アーキテクチャを採用したデスクトップ向け「AMD Ryzen 9000シリーズプロセッサ」(以下「Ryzen 9000」と表記)が登場した。今回入荷したモデルはAMD Ryzen 7 9700X、AMD Ryzen 5 9600Xの2つで、サーマルソリューション(CPUクーラー)は付属しない。

 店頭価格は順に70,800円、54,800円で、販売店によると初回入荷数はごく少量。ツクモパソコン本店は購入特典として涼感マフラータオル(ボトルケース付き)を配布している。

AMDの新世代デスクトップ向けCPU

 Ryzen 9000はSocket AM5型ソケットに対応したCPUで、最新の「Zen 5」アーキテクチャを採用したというもの。Zen 5採用のRyzen 9000は、前世代のRyzenプロセッサの「Zen 4」と比較してIPC性能が平均16%向上しているという。

 特に、ゲームや制作におけるパフォーマンスをアピールしている。AAA級の大作から人気eスポーツまで、幅広いゲームタイトルでのスムーズなプレイと高いフレームレートを実現するといい、また、3Dモデリング、製品のビジュアライゼーションなどにおいて、シングルスレッドおよびマルチスレッドの優れたパフォーマンスを提供するとしている。

 Ryzen 9000をサポートする新しいチップセットとしてAMD X870E、AMD X870を用意し、PCIe 5.0、DDR5、USB4、Wi-Fi 7などをサポートするとしている。新チップセットは、AMD EXPOテクノロジーによりさらに高速なDDR5メモリのオーバークロックにも対応するように設計されているという。

 なお、AMD X870E、AMD X870を搭載したマザーボードはまだ登場していないが、これまでのチップセット(AMD X670E、AMD X670、AMD B650E、AMD B650、AMD A620)もRyzen 9000をサポートするとされている。

 AMD Ryzen 7 9700Xの主なスペックは、コア/スレッド数が8/16、ブースト/ベース周波数が最高5.5GHz/3.8GHz、総キャッシュ容量が40MB、TDPが65W。

「Ryzen 7 9700X」

 AMD Ryzen 5 9600Xの主なスペックは、コア/スレッド数が6/12、ブースト/ベース周波数が最高5.4GHz/3.9GHz、総キャッシュ容量が38MB、TDPが65W。

「Ryzen 5 9600X」

 上位モデル「Ryzen 9 9950X」「Ryzen 9 9900X」は8月15日(米国時間)に発売予定とされている(国内発売日は不明)。

ツクモパソコン本店で配布しているグッズ
【AMD最新CPU「Ryzen 9000」シリーズ徹底解説!新設計のZen 5でどこまで速くなる?~Ryzen 7 9700X/Ryzen 5 9600X特集】

[取材協力:ツクモパソコン本店TSUKUMO eX.パソコンショップ アークパソコン工房 秋葉原パーツ館ドスパラ秋葉原本店]