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円安でPCパーツが値上がり中、HDDやCPUなどが約7%
「9,980円の3TB HDD」も姿消す
(2014/1/17 22:23)
昨年11月頃からの円安がついにPCパーツにも影響、様々なPCパーツが値上がりしてきた。
在庫の回転が速いCPUやメモリ、HDDなどは特にその影響が大きく、例えば、年始セールまではよく見かけた「3TB HDDの1万円割れ特価」も「今後はちょっと厳しい」(ショップ)という。
今後の動向はもちろん為替レート次第だが、最新の相場が店頭価格に反映されるには若干時間がかかることや、4月に消費税率が上がることを考えると、欲しいパーツは早めに買ってしまうのが良さそうだ。
11月からの円安が売価に反映、7%強「9,980円の3TB」も姿消す
一昨年秋から続く円安だが、直近での大きな動きは昨年11月から。
昨年11月頭に1ドル98円だった為替レートは、12月末に1ドル105円に下降。直近では104円台で推移しているが、これだけで7%強は変わった計算になる。
ショップによると、「仕入れ価格は昨年末から徐々に上昇していたが、年末年始のセール中はできるだけ売価に影響が出ないように努力してきた」という。この結果、先週から今週にかけて値上がりが目立ってきており、比率にして5~7%程度、価格にしてHDDで200~300円、CPUで500~1,500円ほど値上がりしている例が多い。
また、それより目立つのがセール品の値下げ幅が減ったこと。例えば先週まであった「特価9,980円の3TB HDD」は今週「特価10,480円の3TB HDD」が最安になっており、実際「もう1万円割れで販売するのは厳しい」(ショップ)のだという。
これ以外のPCパーツ、たとえばビデオカードやマザーボード、ケースなどではCPUやHDDほどの値動きは見られないが、これらについても「円安の影響を受けており、店頭在庫がなくなった後は値上げせざるをえない」(ショップ)そう。
また、先週登場した、単品購入できる新DSP版Windows 7のように、本来「値下がり」になるはずの製品が、円安の結果、「実質的にはなにも変わらない」状況になってしまうことも起きている。
しばらくは値上がり傾向?早めの購入が吉?
気になるのはこの先の動向だが、仮にいますぐ円高になったとしても、そのレートで輸入したものがショップの在庫になるにはしばらくかかる。
4月に消費税率が5%から8%に上がることや、2~3月にWindows XP関連の駆け込み需要がありそうなことも考えると、実質的な購入価格はしばらく上昇傾向になる可能性が高い。欲しいパーツが決まっているなら、早めに買ってしまうのが良さそうだ。
価格情報やセール情報については、サハロフ佐藤の相場月報(次回1月30日掲載予定/12月分)やお買い得価格情報も参照のこと。
ちなみに、ちょうど昨年の同時期も、同じく為替の影響による値上がりが大きな話題となっていた。当時の主な記事は以下の通り。
[撮影協力:ツクモeX.パソコン館とBUY MORE秋葉原本店とソフマップ 秋葉原 本館]